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三沢光晴VSデスノート2

1 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 03:46:07 ID:18R9tsnL0
ファイ!

2 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 03:46:59 ID:???0
おう

3 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 03:47:46 ID:???0
ファイ!

4 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 04:06:21 ID:18R9tsnL0
三沢光晴VSデスノート
http://comic7.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1163793190/

5 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 04:07:15 ID:???0
三沢は神だ。格闘神だ。人間じゃないからデスノじゃ
死なない。
死神もエルボーで倒せる。

6 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 04:21:40 ID:???0
  ,. ‐';ニ"´ニイ:i!:、ヽ:.:`ヽ、_
/.:///:.イ:.|:|:|i:.:ヽ:.、ヽ:、ヽ、
:.:/:/./://:|:.:|:!:|:|i:.:.:゙,:.:.:.リ:.ヽ\
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小| ヽ     `''ー‐`''  /|/l
:.:トヽ  \       /                      r‐-、r‐-、r‐-、r‐-、
N|`ヽ   ヽ、    , '´      ┌───────┤  ||  ||  ||_..._|‐───────┐
``'''‐- ..,_   iT"´           | ー──────‐ |_...._||  ||_...._|ヽ_,ノ. ─────── |
、_    ``''‐N、           | DEATH NOTE .ヽ_,.ノ|.-‐.|ヽ_,ノ                   |
 `ヽ、      i          | ─────────. `ー' ー‐─────────‐ |
、   `ヽ、   |           |   キモ声杉田          :             |
、`ヽ、   \  |          | ──────────‐ :. ──────────‐ |
 \ \   ヽ.|ヽ         |                   :                  |
   ヽ ヽ   |  \          | ──────────‐ :. ──────────‐ |

7 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 05:26:30 ID:18R9tsnL0
三沢VSベジータ
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/slotk/1168339757/
【祝!】三沢光晴・総合スレPart4【GHC再戴冠】
http://sports9.2ch.net/test/read.cgi/wres/1166417576/
天皇格闘家三沢光晴
http://ex18.2ch.net/test/read.cgi/k1/1168247300/
闘神三沢光晴
http://ex18.2ch.net/test/read.cgi/k1/1168195029/
三沢光晴
http://tv9.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1163957378/
三沢光晴VS埴之塚光邦
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1168376518/

8 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 05:28:08 ID:18R9tsnL0
【三沢さんに惚れた】格闘神・三沢光晴総合2【Pヲタ哀れwww】
http://campus.milkcafe.net/test/read.cgi/daigakunikki/1122699266/

三沢光晴 必殺技集
http://www.youtube.com/watch?v=mwYrCFvLwJo

9 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 05:55:14 ID:18R9tsnL0
「ぐわぁ」
松田が撃った弾丸が夜神月の腹部を貫いた。
地面に倒れこみ、苦しそうにネクタイを血まみれた手で触れた。
だが、苦しそうな顔とは別にその口は笑っていた。そう、月には余裕があったのだ。
体に被弾する前に奥の手されていたデスノートの切れ端が入った時計を弾き飛ばされたというのにだ。
だが、それは自分が何年も前に作った手であり、もっとも尊敬する父からの未成年時代にプレゼントされた物だった。
しかし、その自分に正義とは何かを解いてくれた父はもういない。だが、月には時計以外にも夜神総一郎からプレゼントされた物があった。
ネクタイである。
成人の証として。子供時代の贈り物など今の月には必要なかった。
そして、今、夜神月がキラ捜査本部に囲まれた絶体絶命の状態から脱する条件が整ったのだ。
月は死神リュークの名を呼び、この場にいる全員を殺してくれるよう持ちかけながら、
腹部を撃たれた苦しみからネクタイを緩めるフリをしながらネクタイの裏地にタグのように見える白い紙に「木」という文字を己の血で書いたのだ。
死神リュークはゲラゲラゲラと笑い声を発てた後、
「ライト。お前はやっぱり面白いよ。」
月も笑うが、腹部を撃たれたせいで顔色が蒼白になっていく。消えそうな意識の中、銃声が聞えた。
(俺の勝ちだ。)
目の前には自分を撃った松田がその場いるキラ捜査本部とキラ対策機関SPKを次々と射殺していた。
一人では何も出来ない知能だけ高い子供も頭部から出血し、倒れていた。
ニヤリと笑い、
「Lが許されのはキラだけだよ。」
呟き、気を失った。
リュークは月のネクタイに書かれた「木」の続きを

  松田桃太  キラの正体を確認後、キラ以外のその場にいる全員を射殺後、自決。

覗き込んだ。


10 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 05:57:47 ID:18R9tsnL0
目を覚ますとそこは病院のベットの上だった。
生きている。
新世界の神になろうとしていた自分の普通な感想だった。それだけ松田に腹部を撃たれた時は危ないと思っていた。
月にとってはあれは予想外のことであった。が、生きているという事が自分が勝った事を表している事が判った。
「やっと、お目覚めかい。」
聞き馴染んだダミ声。
「ああ。俺はどれくらい寝てたんだ。」
死神リュークは横に飾りのような翼を羽ばたかせずに浮いていた。リュークはいつも笑っているようなその顔の口を更に上に伸ばし、
「さあな。流れてる人間界の時間はよくわかんねぇんだよ。でもよ、5回はその横の物が変わったぜ。」
月は横を向くとそこには果物の入った籠があった。月はなんとか起き上がり、その中からリンゴを取り出すとリュークに投げ渡した。
「うひょー。待ってたぜぇ。目の前にあるのに食えねぇのはちょっとした拷問だったぜ。
いっその事、これを見舞いに来たやつの前に落として、拾わせようか何度悩んだ事か。」
リュークはリンゴをたいらげると一冊の黒いノートを月の前に落とした。
「まだまだ愉しませてくれるよな。」
目をギョロつかせた。ああ、こいつには自分の寿命が見えているんだと月は思い、ならまだと言葉がついた以上、
死期は迫っていないと理解し、これからも続く新世界に心を馳せながらデスノートを手に取った。
今まで思い出すようにペラペラとノートを捲る月に、
「でも、なぜ、ネクタイなんかにノートを入れたんだ。もっといい場所があっただろうに。」
月は手を止め、
「いいや。あの場所が最適だよ。訳を言っても死神には判らないだろうね。」


11 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 05:59:19 ID:18R9tsnL0
「そうか。でも、お前はそう言う死神以上だぜ。俺達は訳もなく、人間の寿命を奪うがお前はどうだ。親父の部下であり、お前の部下だった松田とか言う奴をあっさりと殺したし。」
月はノートを閉じ、
「あっさりとでもないよ。最後の手段として俺に使われたんだから。だって、考えてもみろよ。
あの低脳が何でキラ捜査本部に残れたか、親父の時ならともかく、俺のチームでは不要な筈、でも残した。
それは彼の射撃だよ。
デスノートは本人が起こせる死亡方法でしか実現しない だよな。
もし俺が公に捕まった場合、当然、あれがその場にいる全員を射殺出来る可能性は低いが、少なくとも頭脳だけなキラ捜索本部の連中や子供がいるSPK、
人数は少数だし、あれ以外にスゴ腕は既に死亡したワタリだけ、どう考えてもあれがいるキラ捜査本部内で俺の正体がばれた方がいい、
それにあのLコンのガキは、俺の正体を掴んだとしてもまずは捜査本部内内輪で、それで俺を追及し、自白させようとしてくるだろうと考えたからさ。
Lの言葉を忠実に守るため、死刑への先ず一歩である。自白を求めてくるとね。」
「それで、一掃し、総ては計算道理か。ゲラ。」
月は撃たれた腹部に巻かれた包帯に手をやり、
「予定外だよ。」
頭上の蛍光灯を見上げ笑った。

「お兄ちゃん。」
声に目を走らせる。妹の粧裕だ。
「気付いたの。」
月は手に持っていたノートを簡易テーブルの引き出しの中に入れ、
「ああ。」
「よかった。3ヶ月も意識不明だったんだよ。」
抱きついた。
「イテ。こら、粧裕。」
離れ、
「ごめん。でも、嬉しくて、捜査に関わってる人で生き残ったのお兄ちゃんだけだから、松田さんも……。」
月は泣きそうになる粧裕の手を触り、
「俺だけでもキラは捕まえて見せるよ。だから、泣くなよ。」


12 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:00:48 ID:18R9tsnL0
「うん。だけど、お兄ちゃん。もうキラなんて心配しなくてもいいのよ。」
「ん。」
月は手を離す。
「お兄ちゃんは意識不明で知らないだろうけど、世界の警察がノアに、三沢さんに協力体制を求めて、三沢さんがそれを了承したのよ。
もう、世界から犯罪はなくなったのよ。」
目を輝かせながら言う妹に、
「はぁ、ノア?三沢?なんだそれは。新しいキラ捜索本部かい。」
「もう、三沢さんでしょ。呼び捨てにして。東応出てるのにノア知らないなんて、可笑しいよ。お兄ちゃん。」
月は自分が意識不明になり少し妹がおかしくなったかと思い、
「な、なあ。粧裕。お兄ちゃんはもう大丈夫だから、少しお前も休んだ方がいいよ。な。」
と言い、妹を家に帰した。誰もいなくなると、
「リューク。体が自由に動くようになるまで、キラは休止だ。」
「なんだよ。それは。つまんねぇなぁ。」
「そうか。でも、ここでなら。」
リンゴを投げ渡した。
「食べ放題だぞ。」
一月後、夜神月は退院した。
病室で新聞等で妹が言っていたノアが警察機関としてICPOを遥かに凌駕する存在になっていることを知った。加え、各国の広域捜査起動警察は存在を無くしていた。
なぜかというとノアが警察機関になった事で世界の犯罪ゲートは法が施行される前に解散か、前刑法での裁判を求め、自首しだしたのだ。
実際、ノアが警察機関として世界の法となる頃には犯罪を犯そうとする者はいなくなっていた。
それだけ   ノアだけはガチ  という事に犯罪者は裏社会を生きる者にとっては敏感だったのだ。
また、警察としては出来るだけ避けたかったが、ノアさえあればたかが地球の犯罪など捕るに足らない現実を認めざる終えなかった。
人気も然る物で連夜の三沢さんの活躍やノア戦士のオムニバスドラマが放映されているのだ。
もはや、3ヶ月でキラなどと言う小物は世間から忘れられていた。


13 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:01:39 ID:18R9tsnL0
「リューク。これからだ。誰が新世界の神か、知らしめてやる。」
退院した月は先ずは書店に立ち寄った。ノア戦士の顔写真と指名を手に入れるためだ。
リングネームでいる選手も少なくなく、何よりも世間知らずな月はノア事を良く知らないでいたのだ。
ノア関係の本を探す。その前に通路の張り紙に月の目は止まった。
「なんだこれは。」
思わず言葉が出る。そこには、

万引きを発見した場合は、金額に関係なく、小橋選手のデコピンです。ノアだけはガチ。

月の常識では警察に通報だが、もう法律その物が月が考えているより早く市民に浸透していたのだ。
その証拠に、月の側にいた子供が母親に駄々をこね始めた。
「ねぇ、お母さん、三沢さんの理想主義者、買ってよー。」
「もう、家にお姉ちゃんのがあるじゃない。」
「お古なんていやだよー。専用のが欲しいんだもん。買って買って買ってよー。」
「わがまま言わないの。親の言う事聞かない子は 永源さんの唾 だからね。」
「うわーん。臭いのいや。ママン、ごめんなさい。ごめんなさい。」
「泣かないの判ればいいのよ。ノアだけはガチよ。お母さんも今月はいっぱい働いて来月には三沢さんぬいぐるみ買ってあげるから。」
「うん。ノアだけはガチだね。」

何なんだこの会話は?月は考えながら、会計を済ませ、家に帰った。
家に帰り、ノア刑法を調べた。刑法は1級から13級まであり、数が少なくほど罪が重くなっていた。
因みに 永源の唾 は13級だった。続いて、ノア戦士名鑑を開きながら、
「こいつが三沢さんか。醜い体だな。それに40超えて緑のタイツ。有りえないな。でも、ここの社長なんだ。見かけによらないな。ま、まずはコイツからか。」
月は三沢さんの上半身を見ながら、デスノートに三沢と書いたところで手を止め、
「まてよ。……あった。」
新聞を取り、さくらテレビの番組表を見るとゴールデンタイムに一級犯罪 犯人 対 三沢さん が組まれていた。
刑法に目を移す。1級はだだ三沢さんとガチとだけだけ書かれていた。
「ん、これはガチンコ勝負と言う意味なのか。なら。」
ノート続きを書き出した。


14 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:05:04 ID:18R9tsnL0
三沢光晴  犯罪者と戦うも突然の便意で隙を付かれ、バックドロップを食らい、脱糞後、脳挫傷にて死亡。

「アハハハ。」
「おい、ライト。おまえ、下品になってないか?」
「いいだろ。別に。三沢、三沢と持ち上げてる奴等にはいい薬だろ。誰が新世界の神か、今一度思い出させてやるよ。」
ノートを机の中に入れるとベットに横になった。
「寝るのか。」
「ああ。」
「そいつの試合は見ないのか?」
「下品な物に興味ないからな。それにノートに書かれた事は必ず起こるから。今更、確認してもしょうがないだろう。明日は警視総監に呼ばれてるから、速めに寝るよ。」
月は目を閉じた。

次の日、月が起きて来ると粧裕は、
「おはよう。お兄ちゃん、昨日、三沢さん試合見たよね。ほら、今日も新聞一面。」
(脱糞姿がか。)
月は渡された新聞を見て、目を見開いた。そこには犯罪者にタイガードライバーを極め、勝ち名乗りを受けている三沢さんが写っていた。
「馬鹿な。脱糞後、脳挫傷で死亡じゃ……まさか、デスノートが覆された?」
「お兄ちゃん、何ぶつぶつ言ってんのよ。」
「なあ、三沢は脱糞したのか。」
「三沢さんでしょ。かっこいい三沢さんがそんなことするわけないでしょ。もう、今日本庁で大きな会議があるんでしょ。変な事ばかり言ってると遅れるよ。」
「あ、ああ。」


15 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:06:12 ID:18R9tsnL0
月は新聞を持ったまま、自宅を出ると小声でリュークに話しかけた。
「どういうことだ。リューク。」
「ん。ああ、ただ単に闘ったヤツの力量が足りずにノートの効果が出なかったんじゃないのか?」
「ああ、あの体系だから裸踊りかと思ったらちがうようだな。でも、かりに対戦相手が三沢にバックドロップをかけるのが無理だとしてもなぜ、脱糞しなかったんだ。
対戦相手と三沢に力の差があってもその前に書いた突然の便意からの脱糞は人間では避けられないと思うんだが。」
「だが、脱糞で死亡とは書いていないだろう。ライト、今回はお前が相手を過小評価しすぎたんじゃないのか?
まあ、少なくとも俺が見てみようと言った時に頷けば違う結果に成っただろう。」
「ああ、そうだな。でも、これだけ、世間で騒がれていれば、すぐに機会はあるさ。」

月は警視総監と面会すると、予想もしない事を告げられた。リストラである。
ノアが警察に加入した事に犯罪は無くなり、有ったとしても空気の読めない力皇さんが即捕まえてしまうため、
警察の仕事は無くなってしまったのだ。そして、東応卒だが、特に実績も無く、若くこれからも給料が上がっていくだろう月に先ず白羽の矢が立ったのだ。
月を皮切りに2年間で日本は銭型以外の男性警官は排除され、ノア戦士(三沢さん)専属の婦警だけが残されるという法案が明日にでも衆議院で通ると言うのだ。
警視総監は月に簡単なリストラ説明をすると三沢さんのご機嫌を取りにデファ有明へと向かった。
一人残された拳を握る月に、リュークはへらへらと、
「ライト、今日こそは三沢さんってのを見ようぜ。俺も興味が出てきたからよ。」
「リューク。絶対にお前のノートに書くなよ。あいつには心臓麻痺なんてありきたりな死はさせない。キラの踏み台になって貰うよ。」
月は三沢さんと真剣に闘う事を決めた。


16 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:07:06 ID:18R9tsnL0
夜神月は警視総監室を出た足で、そのまま家に帰ると妹の部屋に顔を出した。
「あ、お兄ちゃん。お帰り。珍しいね。私の部屋なんかに来るなんて、どうしたの。」
数年ぶりに見る妹の部屋にDVDが有る事を確認すると月は、
「三沢さんだっけか?あいつの昨日の試合。録画したかな。」
「へぇー、お兄ちゃんも一般人並に三沢さんに興味が沸いたんだ。よかった。昔から勉強と称して部屋に引き篭もりガチだったから
三沢さんの事受け入れられない人格不適者かと思った。よく公務員に多いって言うし。本当によかった。ちょっと、まっててね。」
粧裕はそう言うとHDからDVDに焼き出した。そんな妹を見ながら、ノートを手に入れてからの自分を振り返った。
突然、大声で笑うは、部屋から出ないは、ノートパソコン電源は入れっぱなしだは、ベットや机を力強く叩くは、確かに怪しい節は思い当たる。
だが、それも勉強から来るストレスか、首席維持のプレッシャーの捌け口位にしか母も妹も思っていないだろう。
実は余りに思春期の少年だった新世界の神はDVDを受け取った。
自室に戻ると早速、再生させた。映像が浮かび上がる。
たぷたぷとした脂肪に緑色ロングタイツ。不精髭を生やした顔はダンディさを出していた。
三沢さんは緑色なマットに立っていた。かつてノアマットと呼ばれた格闘技を極めるだけだったその緑色のリングは、今は処刑場と化していた。
ノア刑法  第一級犯罪   三沢さんとガチ
肘ありの三沢さんと闘う事は死を意味していた。


17 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:11:54 ID:18R9tsnL0
「強い。」
その言葉がDVDを見る事でノア刑法が八百長でない事を理解した証明でも有った。試合はたった2分で終わったがその時間だけで十分、前刑法での20回相当の処刑に値していた。
その生々しい公開処刑を目の当たりにしているにも関わらず、三沢さんに歓声を上げる観衆。普通なら抗議が起こっても可笑しくは無いのだ。
キラが支持されてた時もやはり支持者よりも反対者の割合が多かった。法で裁ききれない犯罪者を死にて制裁する。
それは今でも月は必要だと思っていた。そして、正義とは無血であり、民主主義という人間の願望がキラを認めないと思っていたが、それは間違いだった。
月は新世界の神と思いながらもキラとして人前に出る事は無かった。自分の正体を見破られずに世界を再構築する為、呈のいい嘘だ。
月自身判っていたのだ。
自分が犯罪者である事を。
だから、キラを支持する団体が出来たとしても彼等の前に現れ、彼等と共に歩む事は出来なかった。
しかし、ノアは違っていた。ノアは救世主を気取るつもりはなかった。ノアは政府機関に頼まれただけなのだ。
世界初の全世界広域警察部隊 プロレスリング ノア その名の前に国は存在せず、宗教も存在せず、国連で認められたノア刑法を遂行するだけの機関。
彼らが行うは法で認められた裁きであり、何も自分のエゴから犯罪者どうこうする物ではなかった。
事実、これほどの力を持ちながらも政府機関が交渉するまではノアは犯罪者にはノータッチだった。また、その事実が、カリスマ性を高めていた。
カリスマ性で言えば、キラにもあった。人気絶頂期に、そう、もしあの時、デスノート保持者で有る事を明確にし、キラ信者を従え、
世界の政府と裏で手を結んでいたら、ノアの介入は無かっただろうし、キラが望んだ世界も出来たかもしれない。
しかし、月は出来なかった。それは、彼がキラではなく、夜神月だからだ。


18 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:13:46 ID:18R9tsnL0
「この法律は、日本国内において罪を犯したすべての者に適用する。」
月は呟き、父が高校入学と共にプレゼントしてくれた六法全書を見た。本棚に綺麗に整頓されている。総て暗記している六法全書を見ながら、
「父さん。俺はこの本道理に罪を裁いただけ、ただどんな罪も死に相当しているだけだよ。でも、もうこんな罪の重さが合わない本要らないよ。
これからはこのノートが法律だ。名を書かれた者は犯罪者。俺はこのノートの保持者、夜神月だ。」
月は立ち上がると叫んだ。リュークは、
「ああ。おまえの物だ。どう使っていいだぜ。だが、まずは三沢さんとの勝負が先決だろ。」
「わかってる。でも、すぐには出来ない。まずは失ったキラ信者を集めて……。」
リュークは言葉を折ると
「なあ、ライト、水を差すようで悪いが、一つ忘れてないか。確かにそのノートはおまえの物だ。何に使おうが問題ない。ただ、与えたのは俺だぜ。別にやる条件なんてねぇけど。言ったよな。退屈だからここへ来たと。
だが、何だ。今のその顔は?そんな顔、興味が無いんだよ。
ノートを使い恐怖で国を手に入れるではなく。法律言うものに依存しながら法律の中で築いていく新世界を作るって言ってたおまえは何処だ。ノート使って人間を恐怖で押さえつけて、ありふれててつまんねぇよ。」
「くっ、リューク。」
月がリュークを睨むとぎょろりとさせ、バックを漁ると、一冊のノートを取り出した。
「デスノートだ。ライト、三沢さんとの勝負を決めろ。どうする?」
リュークがノートを出した事で生じる3つの選択。名を書かれるか。三沢さんとすぐに闘うか。ノートを放棄するか。
長年連れても死神だ何のためらいも無く、月の名を書くだろう。だと言って、ノートを手放すくらいなら。
「わかったよ。リューク。俺がどうかしていたよ。退屈な世界を新世界に犯罪がない理想的な社会にするために俺はやってきたんだよな。」
月は考えをまとめ、自分のノートを開いた。
「おいおい、また書き込むだけか。」
「ああ、だけど、今回は違う。三沢さんには巻き添い食ってもらうんだよ。新世界でも俺は警官でいたいんだよ。」

五分刈 公次    ディファ有明で接待している途中、タンクローリーが突っ込み、爆発炎上。救急車で搬送途中 キラだけはガチ と言い残し死亡


19 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:15:43 ID:18R9tsnL0
「誰だ。コイツは。」
「警視総監さ。俺を首にした。クビといっても正式な辞令じゃない。口頭だけさ。だから、今ならまだ間に合う。彼さえいなくなればね。」
「ライト、警官なんかに復職したからっ……」
「で、警視総監が接待しているのは、三沢さんだよ。場所もディファでだ。今回はあえて三沢の名を書かなかった。しかし、タンクローリーが爆発すれば幾ら強靭な人間でもな。
総監はノートが言葉を言わせているにしか過ぎない。後、これだけ騒がれているんだから、三沢が行くところには必ずテレビ、新聞記者がいるはずだろ。
そこで、ドッカーンだ。第二のキラが公開殺人をした時もそうだったが、たちまち、テレビでは生報道番組が始まり三沢が生存しているか特集するだろう。
だから、ノートに書いた今、俺はただチャンネルを回していればいいだけさ。それだけでリアルタイムに近い状態で三沢の死を知る事が出来る。」
月がテレビを付けると、
「爆発で何人死ぬんだろうな。ライト。」
リュークは舌を出す。そんな顔を見もせず、肘をテーブルに着き、掌に顔を載せ、画面を見ながら、
「余り、他人を巻き込みたくは無いがリュークがノートを出して、俺を脅迫したとなればしょうがないよな。
それに、総監が最後にキラだけはガチと言ってくれればこの事件の首謀者は誰で、ここはノアではなく、キラが作っていく世界だと愚民も気付くだろうね。」
「良心は傷つかず、悪いのは全部俺のせいか。」
「死神にも心なんてあるのか?」
「ゲラゲラゲラゲラ。有ったら人間に寄生なんかするかよ。」
「だろうな。」

そして爆発は起こった。

20 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:19:19 ID:18R9tsnL0
月の予測道理、リポーターは蟻のように集まり、こぞって三沢さん、三沢さんを連呼し、カメラは炎立ち上がり、陽炎のように揺らめく爆発により破損した聖地ディファ有明を映す。月はその光景を確認しながら、
「デスノートだけはガチだな。」
おやつに食べよとしていたコンソメポテチの袋を少し速いが開けた。そして、中に手を入れようとした瞬間、
「あ、あれを。ああ、奇跡です。火の海の中から。不死鳥の如く、み、三沢さんです。」
「な、なんだってぇ。」
ポテチに向けようとしていた目はテレビに釘付けされた。
「タプタプの上半身。緑色のロングタイツ。間違いなく英雄、三沢さんです。全くの無傷です。ノアだけはガチです。そ、それに誰かおぶっているようです。誰でしょう。
誰でもいいですが、三沢さんは罪人を裁くだけでなく、私達も守ってくれてる事が証明されました。皆さん、大声援でお迎えしましょう。」
月は固まりながら、
「総監まで生きている。馬鹿な。三沢さんはともかく。……リューク。」
リュークに声をかける。こんな状態の時、下品に笑い声を発てるリュークだが、今は笑う事無く三沢さんを凝視していた。
「三沢さん。三沢さん。三沢さん。三沢さん。三沢さん。」
声援の中、三沢さんは担いでいた五分刈を待機していた救急車に乗せた。五分刈は爆熱で皮膚がケロイド状になっていた。右手から右大腿まで火で衣服が燃え、その皮膚は機能を失っているのが見てわかった。
動く事さえままならぬ瀕死の重傷を負った五分刈は体をぴくぴくと痙攣させた後、
「 キラだけはガチ。 」
そういい残すと息を引き取った。月はその状況に、デスノートを見る。
「搬送途中で死亡……確かにノート道理だ。だが、なぜ、三沢さんは無傷なんだ。少なくともノート道理なら総監に接待を受けていたはず、現に総監を助け出す位置にいたくらいだ。なぜだ。なぁ、リューク。……リューク。」
「あ、ああ。ライトか。」
「どうしたんだ。おまえが考え込むなんて、出会ってから初めてじゃないのか?まあ、いいか。なぜ、三沢さんは無傷なんだ。」


21 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:20:31 ID:18R9tsnL0
「それか。例えばライトが書いたタンクローリー爆発炎上と言う条件で、その男は即死していたと仮定する。ただの死亡ならこれでいいわけだ。
だが、おまえは付け加えた。そこで即死していた男はノートの効果で生きなくてはならなくなった。しかし、現状は一人の力では死んでいて、ノートの公約は実現不可能になる。
そこでノートの因果律により、男が半死半生で生還できるように他人の運命も少なからず変えられてしまう。交通事故に逢わせたくも一人じゃ無理だろ同じ事だ。忘れたか、デスノートはそういう物だろう。
そこで三沢さんが選ばれたのでは?常人よりも力があるのならば、おまえが書いた通り、救急車まで運ぶのに最適だろう。」
「忘れちゃいないさ。俺が言いたいのは、なぜ、無傷なのかだ。爆発のダメージが無いなんてどう考えても………。」
テレビが騒がしくなり、月は目をテレビへと変える。
五分刈が死んだ事で三沢さんの額に皺がよる。リポーターは小声で、
「キラだ。」
呟いた。それが口火になり、
「キラの仕業だ。」
「キラがこの近くにいるのか。」
「あの大量殺人者が。」
「殺されるぅ。」
「うわうわわあわ。」
逃げ出す者も現れ始めた。3ヶ月たったとはいえ、遠隔操作殺人が出来るキラの名はまだ効果があった。更にこの事件後だ。パニック状態に陥る現場。しかし、一人のリポーターが発した。
「何がキラよ。私達には三沢さんがついてるのよ。ノアだけはガチ。」
「そ、そうだ。」
「三沢さん、どうなんですか。」
リポーターは一斉にマイクを近づけた。三沢さんは、
「キラだっけ、彼がプロレスやれるかといったら、やれないわけだし、でも、僕等が(?)キラをやれかといわれたら、やれるわけだから、問題は無いよね。でも、ホント、なんで、(前警察機関は)キラを捕まられないわけ?」
と余裕のコメントをした後、熱いせいか吹き出た汗を左右に汗ワイパーで拭い払った。
それを聞いた月の手は動いていた。

三沢光晴

月の一番多い裁きの手法。


22 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:21:17 ID:18R9tsnL0
「これではっきりする。40秒後、どうなっているか。興味あるだろ。」
「ああ、これはデスノート見慣れてる。俺でもゾクゾクするよ。でも、効くかなぁ。」
「ん、リュー……。」
「ソロソロだぜ。」
テレビではコメントが続いていた。
「でも三沢さん。キラは手も触れずに心臓麻痺で人間を自由に殺害する事が出来るみたいなんですよ。」
三沢さんはタプタプお腹からも滲み出た汗を腹踊りで吹き飛ばし、
「そうなの。大丈夫だよ。」
「そうなの、三沢さん。でもゲームオーバー。」

月がノートを閉じると40秒が経過した。

が、三沢さんはなんとも無かった。むしろ女性リポーターに下半身をピンピンさせていた。膨らんだタイツを強調するように上に持ち上げ、
「俺、小橋の(マシンガン)チョップで鍛えてるから、心臓強いほうだし、昔、タイガーやってたからね(心肺機能には自信がある)。」
と告白した。


「そ、そんなぁ、バ、バ、バカァナァァァァ〜〜〜〜〜。」
絶叫する月にリュークはゲラゲラゲラゲラゲラと持ち前の笑い声を出し、
「だろうな。」
何か悟ってるように呟いた。
「どういうことだ。リューク。」
「デスノートは人間用って言う事だよ。」
ニヤリと笑った。

23 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:24:33 ID:18R9tsnL0
「な、なんだと。」
リュークの発言に目を剥いた月に死神リュークは口を開けた。
「なにも驚く事ないだろ。ん、ライト。そのノートで人間以外何が殺せた。いないだろ。いるわけがねぇ。俺でさえ人間以外、殺したことねぇんだ。だから、三沢さんは人じゃねぇんだよ。」
「…………しかし、それだからと言って三沢が人間以外とは言い切れないだろ。」
リュークは目を大きく丸くさせ、
「あ、いやあ、悪いな。話して無かったな。見えねぇんだよ。」
「見えない。……死神の目か。」
「ああ。俺の目には三沢さんの名前も寿命も全くわからねぇ。上からかなりの間、人間の時間と名を見てきたがこんな事は初めてだ。ククックク。おもしれぇじゃねぇか。だから、三沢さんに俺が拘るんだよ。」
リュークは腹の底から低い声を発てる。
「じゃあ、初めて、テレビで見た時から……。」
「わかっていたさ。」
「お前。」
「いいじゃねぇか。思い出すな、Lとお前の闘いを。あの時も俺にはあいつの名も寿命も見えていたんだ。状況は違うが、同じ事だよ。お前は俺が予想もしないような考えで相手を倒せばいい。さあ、ライト。俺を愉しませろ。ゲラゲラゲラゲラ。面白くて仕方がねぇ。」
ゲラゲラとはしゃぐリュークを月は冷ややかな目で見ながら、
(そうだったな。こいつには総てが見えていたんだ。俺が命を賭けていた時も……いや、今も俺の命はコイツの手の中か。)
リュークの汚れたバックを見た後、
(同じ事か。だが、今度はどうだ。三沢光晴。死神でさえ名が見えない。ノートに書いても殺せない。まさか、本当に人間以外?まさか、だが現に死神は存在する。)

24 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:25:52 ID:18R9tsnL0
「どうした。ライト。」
「なあ、リューク。三沢みたいな死神はいるのか。」
「いないな。あんな白い豚は。」
「じゃあ、死神以外には天使とか悪魔とか……神。」
「神?ヒャハッハハハハ。新世界の神はおまえだけで十分だろ。それとも神や悪魔だ天使だなんて本当にいると思ってるんじゃないだろうな。」
手を叩いて笑う。
「いないのか。」
「なら、いるのか。俺は見たことはなぇんだ。なあ、ライト。お前等もそうだろ。実際にこの目で見たものしか、意味がねぇ。お前も遊びでデスノートを使い、現実を知った。だから、俺も遊びでもしかすると現実を知るかもな。ヒャッハ。」
「確かに。」
月は笑った後、
(遊びか。確かに。これで良くわかった。お前が人間以上を気取っているのが。だが、だとすると三沢はいったい。
しかし、これは逆に初めてリュークと俺が同地点立ったみたいだ。もっと早くに気付くべきだった。デスノートというスペシャルカードとジョーカーを手に入れてた事に。
だが、ロイヤルストレートフラッシュを作るにはジョーカーは不要。捨て時だ。)
リュークを睨んだ。
「でもよ。いたら、面白れーな。実際、死神である俺ですら俺の世界をよく知らねーんだよ。前に話したか俺達死神の階級の話をよ。その階級だがなんで決まると思う。」
何時に無くおしゃべりなリュークに、
「さあね。ありがちだけど強さとか能力とかか。」
「俺達は寿命が尽きないか恋するか禁忌を破らないと死なないぜ。だから強さなんて関係ねぇよ。あるとすれば能力かな。」
月は少し興味が沸いたように、
「能力? 死神の目みたいなものか。」
「いいや、ただノートに人間の名を書くだけだ。」
「それだけ。」
拍子抜けしたように言うと
「ああ。」
月は声を張り上げると、
「ふはははっははは。単に書けば書くほど階級が上がるんだ。じゃあ、リュークは上位に上がったんじゃないのか。俺のお陰で。」
「そうでもないさ。むしろ、下がっちまうぜ。」

25 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:27:21 ID:18R9tsnL0
月は不思議そうにリュークを見つめ、
「どうしてだ。俺は結構かいたぜ。お前も他の死神より勤勉だと言ってたじゃないか。」
「ああ。名前の書く数の多さにだ。いいか、俺達はいかに一人が要因となり、多数の寿命を手に入れるかがポイントなんだ。名前だけなんて論外だ。
例えばおまえが殺しまくった犯罪者の一人をノートに書くとするならば、そう犯罪者が起こし得る犯罪を想定し、そこで死んいく者の名前を予め書いておく。
そいつが生涯で100人殺したとして100人の名が俺が書いたノートに記載されてれば1+100人分の寿命が俺の物になる。
だが、条件もいろいろあり、特にそいつに出来ない事はノートでも出来ないんだ。いろいろ考えなけゃいけねーからどうでもいいヤツらには冷やかされるんだよ。実際、どうでもいいんだがよ。」
「じゃあ、大統領とかが一番、死神の階級を上げるのは適してるのか。戦争起こせるし。」
「どうだかな。ジジイあたりがそいつ使って、怠けてる死神に変わって自分が作った階級を維持してるのかも知れねーな。」
「でも、まさかとは思うが俺がこうしてデスノート持ったのも、死神が俺の名をノートに書いて、俺が裁いた人間までをノートに書いていたと考えるとゾォとするな。」
リュークがゲゲゲと笑うと家のインターホンが鳴った。妹の粧裕はテテテと階段を下りていく。月の部屋とは別に下からは華やかな声が聞えて来た。粧裕の知り合いだろうか、暫くするとテッテッテと階段をスキップするように登る音が聞えるとノック音。
月はテレビを消し、妹を迎える。粧裕は何時に無く、嬉しそうに、
「さすが、お兄ちゃんだねぇ。ミサミサの時も驚いたけど今度はもっと。もう、ノアなんて知らないなんて言ってるから、騙されちゃった。下でお友達の小川(良成)さんが待ってるわよ。サイン貰ったから今度は食事の仲介もしてよね。お兄ちゃん。」
粧裕は顔を赤めながらサインを胸に抱きしめ自室へ帰っていった。
月は小川(良成)って誰と思いながら、玄関に行くとサングラスにドレッドヘアーの中肉中背の男が立っていた。

26 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:30:34 ID:18R9tsnL0
小川(良成)は手を上げ、月に挨拶すると、
「ごめんな。急に押しかけて来て。」
「誰です。あなたは。」
小川(良成)はサングラスを外すと、
「こう言う者だけど。」
グリーンなタオルを胸から見せた。そこにはNOAHとロゴが書かれていた。月の顔は変わった。顔色を変えた月に小川(良成)は、
「どうやらビンゴみたいだな。メッセージ、聞いたよ。キラだけはガチ。お陰でここがわかったよ。なぜかって、警視総監がディファに行く事は一部の特定者しか知らない。
また、その特定者はキラになる必要が無い。もちろん、君はその特定者には入っていない。ならどうして三沢さんとの会談が漏れたかと考えると会話中に漏れたと考えるのが必然だろう。
しかし、どんな相手に三沢さんとの会談を漏らす?広域警察ノアと警視総監が会談。お硬過ぎて飲み屋の話題にもならないよな。話すなら警察関係者かノア関係者。
そこで警視総監が最後に会った人物を探したところ、君がいた。二代目L君。君なら条件にピッタリだ。」
月は普段の顔つきに戻り、
「そうですか。ですが、まだ容疑者ですよね。それにそれは貴方の憶測でしかない。」
「冷静だね。普通なら騒ぐところだよ。」
「そうですね。ですが、今、騒がれているノアだ。僕も警察関係者ですし、ノアの世界に置いての権限は理解しているつもりです。
どうです、もし、僕が怪しいのなら取調べ室……ノアでは違う呼び名かも知れませんが伺いましょう。」
「だね。ちなみに取り調べる場はリングまたは四角いジャングルって言うから覚えたほうががいいよ。」
「上着を取って来ますね。逃げたりはしませんよ。」
「裏には田上さんがいるから心配してないよ。」
月は二階に戻る。
「どうする。追い詰められたみたいだな。ライト。」
「リューク。俺は上着とこれを取り来ただけ。」
月はジャケットを羽織り、デスノートを持つと1階に下りた。
「速かったな。行こうか。」
小川が後ろを向くと月はデスノート取り出すと 小川良成 と名を書いた。

27 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:33:33 ID:18R9tsnL0
格闘技最強団体の驕り、碌に身体検査もせず、月に後ろを取らせたのがあだとなった。実際、ノア戦士の前ではピストルなどあってないような物だが、デスノートは違っていた。
「うっ。」
呻き声と共に小川(良成)は胸を押さえる。
(三沢以外は有効と言う事か。しかし、ノアを一人殺った事でここにはいられないな。)
外に出ようとした所で、
「はぁ、はぁ。ま、待てよ。」
(まさか。)
そのまさかだった。小川(良成)は跪き胸に手を当てているが、40秒たったにも関わらず生きていた。しかし、動けずにいた。月の額からは汗が滲み出る。動悸が激しくなり、
「な、なぜ、生きて。」
「はぁ、はぁはぁ。ガチ状態の小橋選手の(軽い)チョップ並だぜ。」
小川(良成)は膝を立て様とした。月はそれを見るといつもの頭脳戦を見せる前に恐怖で逃げ出した。玄関から全力疾走で飛び出した月を外で待たされていた雅夫が捕まえ様としたが、
「やめろ。(GHC)取った俺でさえこの様だ。お前じゃ、即死だ。」
そのシャウトで雅夫は立ち止まり、ベルトをアジアタッグ(全日時代)しか取れてない現状に地団太踏みながら、月の後ろ姿を見送った。
月は暫く走り、思考が落ち着いたところで、
「どうなってるんだ。ノアの奴等はなんでデスノートが効かないんだ。」
「だが、少しは効いてたようだぜ。」
月は止まり、息を大きく吐くと何か思い出したようにリュークに顔を向け、
「ど、どうだった。あいつの名前や時間が見えてたのか。見えなかったのか。」
リュークは首をかしげ、
「お、そういえば、どうだったかなぁ。」
「思い出せよ。大事なんだ。」
「ん〜〜。なんか朧げに。頭上にあったような。」
月は、
(名前が死神に完全に読めるとデスノートの効果がある。名前がないや名前や寿命がおぼろげにしか見えないと効果なしか死までは至らないと言う事か? しかし、なぜ、ノアだけが…………何か、何かあるはずだ。秘密が……ん、待てよ。)
月の脳裏に三沢さんのインタヴューと胸を押さえた小川(良成)が思い返される。そして、気付いた切欠が三沢さん攻略に向けての最大の糸口となる。
「ははは。そうだ。わかったぞ。ノアの秘密はそこにあったのか。これならデスノートで三沢を制裁できる。」
月はデスノートを高々と上げた。

28 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:35:05 ID:18R9tsnL0
「見つけたのか。」
月は小さく頷くと、
「ああ。でも今は話せないな。それより、切手と封筒を買って、ここから早く離れなければ。」
「ん、巻いたみたいだろ。気配は無いぜ。教えろよ。」
月は歩を早めながら、
「巻いた? リューク。そんな分けないだろう。……NOAH'S ARK。」
リュークは長い舌を出すと呆けた様に、
「ノアズ アーク。何の暗号名だ。」
「いいや。一ファンクラブだ。」
「ノアのか。」
「そうだ。しかし、現在、世界最高の情報機関だよ。ノアが世界広域警察になってからはね。」
「でも、素人がやっているわけだろう。」
「確かに。だが、仮に小川(良成)が動けずとも携帯でノア掲示板に俺の情報を書き込むとする。たちまち、俺を探し出すだろう。何せ、全世界の20億はNOAH'S ARKらしいからな。
情報とは数の力だよ。また別に彼らは俺を確保する必要は無い。居場所をノアにリークさえすればいいんだ。裁きは三沢その他がしてくれるからね。それに……田上がいた。」
「田上。ああ、巻き髪男が言ってたな。裏にいるとか。」
「もし、裏口から出たなら確保されていたかもしれないな。GHCの戴冠者でありプロでは小川(良成)とは実績が違うし、
間が抜けた顔しながら、ノアの取締役についているし、三冠も保持した事あるらしいし、侮れないよ。またスローな動きは馬場を思い出させるとコアなファンには堪らないらしい。」
「よ、良く知ってるな。」
「調べたのさ。ノアって言う組織がいかなるものかってね。でも小川(良成)でさえ、あの位じゃかなり厳しかったな。」
「じゃあ、門の前で追って来ようとしたヤツも。」
「ん、あ、いや。井上雅夫は担ぐ事しか出来ないヤツだからな。もともとプヲタだし。多分、裁けるよ。でも、今は時間が惜しい。」
そう言うと月はコンビニに入っていった。

29 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:37:32 ID:18R9tsnL0
相沢幸一    泊まり客に管理を委託し、旅に出る事を家族、友人、知人、経営に関係する人物に告げた後、身元証明を出来る限り残さず自殺

月は2階建てのビジネスホテルの一室のベットに腰を下ろし、ポテトチップスの封を開けた。リュークは上空にふわふわと浮かびながら、
「ひでぇの。」
もぐもぐと食べながら、
「しょうがないさ。彼がここを一人で経営し、泊り客が俺一人だったのがいけないんだ。でも、ノート効果は絶大だよ。」
「ああ。ノア以外にはな。」
リュークの一言で月は気分を害したように、コンソメ味のポテチをゴミ箱に入れ、手を洗い出した。そんな月をリュークは急かす、
「なあなあ、それより三沢さん攻略はどうしたんだよ。もうこんな所に一月以上もいるじゃねぇかよ。」
「待ってるんだよ。」
「何をだよ。おまえが部屋を出るのは昼前と昼と夕方。部屋を出るだけでホテルの外には出やしねぇ。いったい何がしたいんだよ。引きこもりかぁ。」
月はスリッパを履き、
「リューク、俺はここの管理者なんだから、そうそう、部屋から出なくても可笑しくないだろう。まあ、ここの主の遺体が見つかるまではここにいるつもりさ。それに遺体が見つかった所で俺と彼は雇用契約をちゃんと結んでいるから心配は無いよ。」
廊下に出るとロービーまで行き、ポストを確認する。疑わしいダイレクトメールに混じり、月が待っていた物があった。月は一通の便箋を右手に持ち、他の郵便物は屑篭に捨てると足早に、根城にしている部屋に戻っていった。
便箋の封を切ると、
「キタキタ。」
2枚のチケットを取り出した。
「ん。なんだそれは。」
「ノアの武道館チケットさ。取るのに苦労したよ。オークションで100万からだったからな。最終価格はゾォとしたな。3枚だけで2年分の給料が吹き飛んだよ。」
「相変わらず、気前がイイというか何と言うか、だが、とうとう現地に乗り込む気か。」
「ああ。その前にいろいろとやらないといけないけどな。」
月はデスノートにペンを当てた。

30 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:41:06 ID:18R9tsnL0
月は当日券を求めて並ぶノアヲタ共を後ろ目に通用ゲートを抜けると武道の聖地に降りた。
既に客席は満員近く埋まっていた。後は僅かな二階席最上部だけとなっていた。その席を待つ客も場外には一万人以上列を成していた。
月は日本で世界で唯一ケツ決めナシのプロ格闘団体の試合を見られると言うステイタスを理解できずに、
「こんな八百長裸踊りに何熱狂してんだか。」
安いパイプ椅子に座るとそう呟いた。リュークは不満そうな月の前に回りこむと
「そうなのか。」
パイプ椅子を触り、
「ああ、そうさ。例えばこの椅子も皆同じように見えて実は違う。凶器を使う人間は予め決まっていて、使う凶器も決まっている。
使う凶器が決まっているイコール何らかの痛くない仕掛けがしているのさ。またその席に座っているのもその凶器を渡すサクラだよ。」
「そういうものなのか。」
「そうに決まってるじゃないか。それ以外に、流血したり、激しくマットに叩き付けられたり、殴られたりして、年間100試合以上もこなせると思うか。不可能だろ。しかもどの格闘技も危険から封印している肘まで使ってさ。」
「でも三沢さんはガチなんだろ。」
一言で月は足を組んだ。月がムスと足を組むと、
「気を悪くするなよ。それより、そろそろ三沢さんを倒す方法教えろよ。」
「そうだな。」
月は辺りを見回し、一人の観客を見つけると
「ここで、三沢と小橋健太選手を闘わせる。」
エメラルドグリーンなリングを見つめながら言った。

31 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:43:12 ID:18R9tsnL0
「小橋選手。誰だ、そいつは。」
「リューク、三沢も小川(良成)もデスノートで死ななかったが、何と言っていたか覚えているか。しかもデスノート効果が少しは効いた小川(良成)に至ってはデスノートでおこる心臓麻痺の効力を『小橋選手のチョップ』だと断言していた。」
リュークは考える素振りを見せながら、
「だから何なんだ。」
「だとすると一つの仮説がたたないか。ノアが特別ではなく、小橋選手が特別ではないのかと言う。小橋選手がノア勢を鍛えているからノアは人並みはずれた防御力を手に入れているとね。」
「でも、その小橋選手ってのは三沢さんより強いという確証はないだろ。」
「あるよ。それがGHCだよ。グローバル・オーナード・クラウン。ノア至高のタイトル。ノアに置いての絶対的強さの象徴さ。それを小橋選手は13回防衛している。他の保持者が平均2回と言うのにだ。三沢にいたっては最高1回だけだぞ。」
「だから巻き髪はGHCを測りにかけたのか。じゃあ、雅夫は。」
「おいおい、試合会場で雅夫雅夫とか言ってると雅夫女になるぞ。」
「だがよぉ、ライト、話は違うが、今日の試合でそんな組み合わせないぞ。三沢さんはまた楽々タッグ試合だ。今日は実働5分越えるかな。」
月はデスノートを取り出すと、
「もうじき発表されるさ。」
リュークにノートを見せた。

谷河貞治    日本武道館にてプロレスリング ノアを観戦中にガチにて三沢光晴対小橋健太というサプライズを聞き、その試合を観戦後、心臓麻痺で死亡

月は同じアリーナの視界に届く範囲にいる禿掛かった男をもう一度見つめた。

32 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:44:46 ID:18R9tsnL0
「俺がオークションで武道館チケットを入れたのはこのためさ。ホテルオーナー名義でオークションに参加し、競り落として、行けなくなかったから代わりにと言う手紙を添えてノアのチケットを贈ったのさ。
まあ、調べた結果、顔と名前がわかるホテルオーナーの友人が彼くらいしか判らなかったのを不幸に思うんだね。」
「ソイツらの死にライトは関係ないか。」
「もちろん。ノアが解体されたら俺には新世界の神という汚れ無き地位が待っているからね。」
「でも、ノア試合なら別にこんな高い金と時間かけなくてもよかったんじゃね。」
月は首を振り、
「いいや。武道館クラスでないと三沢対小橋選手はノート的に無効になってしまうよ。ノアはビックカードを出し惜しみする団体として有名だからね。
だから武道館大会まで俺は待っていたんだよ。でも、これでノートは効果は発動する。」

試合が始まり、数々の激闘が繰り広げられた。そしてメイン。残されたマッチメークは一つだけ。
そして、ジョー樋口がリングに立つと、
「みなさん。お楽しみにしていましたカードの急な変更大変に申し訳ありません。その埋め合わせとして、 三沢光晴VS小橋健太 このカードをメインで行いたい思うのですがよろしいですか。」
ノアヲタはその発言に狂喜乱舞し、返事代わりに樋口コールが起こった。ジョー樋口は4礼するとリングを降りると、
幽玄な伴奏から始まる厳奏なスパルタンXが会場にかかった。会場は三沢さんコールまで静寂が訪れ、エメラルドなスポットライトを全身に浴び、ロングガウンを纏った三沢さんが花道に登場するや否や
みっさっわ みっさっわ みっさっわ みっさっわ みっさっわ みっさっわ みっさっわ みっさっわ みっさっわ みっさっわ みっさっわ みっさっわ
コールが巻き起こった。三沢さんはリングインし、いつものように2,3度ロープの感触を確かめるようにロープに体を預けた。
それから小橋選手のテーマ曲グランドソードがかかった。赤いガウンに赤いバーニングパンツ。二本の厚い剛剣をガウンからチラつかせ、一振りで倒れる者は無い豪腕 小橋健太はリングを踏みしめた。

33 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:49:23 ID:18R9tsnL0
月は小橋選手の初めて見る豪腕に自分の予測が的中していた事が確信に変わって言った。そして、低く笑いながら、
「見ろよ。リューク。あの腕にあの体格。どう転んだら、中年デブ踊りが勝てると言うんだよ。いつもの八百長は通用しないぞ。ガチで試合とノートに書いてあるからな。」
「ああ、それはどうかわかんぇけど。この二人の名前や寿命はどんなに目を凝らしても読めやしねぇ。こんなこともあんだな、まじおもしれーよ。」
「そうだな。」
(確かに面白いな。リューク。ここで三沢が倒れればそれでいい。万が一勝ったとしても……なあ、楽しいよなリューク)
月はニヤニヤをリングに集中するリュークを見つめた。

赤コナー 240パウンド 三沢光晴
青コナー 255パウンド 小橋健太
リングアナウンサーがコールをかけ、試合開始のゴングが高々と打ち鳴らされた。

http://www.youtube.com/watch?v=BYBIPgAR-E8


「強い。」
「すげぇ。すげぇ。ライト、三沢さんマジで最強じゃねぇか。」
月は辺りが歓声で包まれる中、谷河がパイプ椅子にもたれ、息絶えている事を確認し、
「ノートの効果があったはず、でも、三沢は勝った。では、ガチで小橋選手より上と言う事なのか?
だが……しかし、今の試合がガチで無いとしたら……それはノートさえも否定してしまう事になる。これが ガチ なのか。仕方ないか。」
(そろそろ切り替えだな。)
はしゃぐリュークに、
「そろそろ行くぞ。」
「なんだよ。自分の予想が外れたのが悔しいのかよ。だから、俺はどうなるか。判らないと言ったんだよ。ヘッヘヘヘ。さすが三沢さんだよ。」
「でもまだ俺との勝負は付いた訳ではないよ。」
「まだやるのか。余韻に浸るよりよっぽどおもしれぇよ。」

34 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:50:54 ID:18R9tsnL0
月は会場の裏手に急いだ。関係者入り口から入ろうとすると、ガードマンに静止された。月は一度引き返し、虫キングテリーのマスクを売店で買うと被り、
デスノートを出すとガードマンが下げているスタッフ証に記載されていた名を顔と共に思い出しながら書いた。40秒後ノートの効果により、ガードマンが心臓麻痺で倒れる。選手控え室に侵入した。

三沢さんが変異に気付いたのは直ぐだった。今日の試合の記者会見を行い、三沢さん控え室に戻ろうとした時だった。いつもなら、鼓太郎にドアを開けさすのだが、
「今日はもういいよ。」
鼓太郎は、ノブに手をかける前に
「え、でも社長のタイツ脱がすの手伝わないと。」
「いいよ。一人で出来るから。」
「でも、片結び(三沢さんは蝶々結びが出来ない)が解けないって暴れられたら、力さんに怒られるの自分スから。」
「しないよ。子供じゃないんだから。不発だった(タイガー)エンペラー、もう一度やらせるよ。」
「まだ虫がいいすよ。じゃ、失礼します。」
鼓太郎が控え室前から消えると三沢さんは一息ついてドアを開けた。
そこには虫キングテリーのマスクを被った月がいた。三沢さんは予想していた通りの最悪の相手に鼓太郎をこさせないでよかったと心底思った。
「三沢さん、お疲れ様。今日の試合は感動しました。まさか、小橋選手をガチで倒すなんて。」
月は三沢さんに近づくと、三沢さんは試合でもするように、月に合わせ間合いを取り、
「それを言いに来ただけ無いのはわかってるよ。マスクを取ったらどうだ。」
三沢さんは月をビシッと指刺し、
「JASRAC。」
「はあぁ。」
月はズッコケル。
「嫌みたらしくマスク被らなくてもいいよ。言いたいのは虫のことだろう。でもね、払うの払わないのって言われたら払わないわけだしね。」
月は一人で話し出す三沢さんを止めると、マスクを脱ぎ、
「あ、あの三沢さん。ぼ、僕はジャスラックとは関係有りませんよ」
(っていうかキャラクターはジャスラックじゃないし。)
三沢さんは顔を緩ませると、
「なあーんだぁ。違うんだぁ。そうなら初めから言ってよね。」

35 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:52:00 ID:18R9tsnL0
「ははははは。」
「で、何よ。あ、後でタイツ下ろすのに鼓太郎呼んでこよ。」
「あの僕の顔で何か思いつきません。」
「んー。何も。って言うか。ぶっちゃけ、小橋戦で疲れてるから用ないんだったら鼓太郎呼んで来てくれる。」
月は汗だくのサウナ上がりのオジサンのような三沢さんを見ながら、
(小川(良成)にデスノートを使ってから一月が経過した事で俺の事を忘れたのか。俺の情報は既に世界に配信されていたし、それともしらばっくれてるのか。まあ、どちらでもいいか。)
月は、
「あ、あのサインください。」
紙とペンを三沢さんに差し出した。
「特別だよ。ああ、腹キツ。あ、君、名前は。」
「名前はいいです。」
三沢さんは手馴れたように、サラサラサラ
「記念になるのに、ハイ。もやしっ子でもがんばれば泉田みたくなれるからね。」
一言、多く月にいい渡すと三沢さんは汗ワイパーを使った。三沢さんが今紙にサインを渡し、
月の隣には先ほど見えなかった2メートルを超える三沢さんより美白というか蒼白の大男が立っていた。
「ん、えっと、スコーピオの紹介?違うか、あいつは黒すぎるか。」
「オ、俺が見えている。ライト。テメー。」
そう、サイン用に三沢さんに渡した紙はデスノートだった。三沢さんはノートに触れる事で死神リュークが見えるようになっていた。月は弱い振りをしながら、
「三沢さん、た、助けて下さい。ぼ、僕はコイツに利用されて、僕は三沢さん達ノアが探しているキラなんです。」
「そうなんだ。君がキラ……ね。」

36 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:54:23 ID:18R9tsnL0
「確かにキラですが、そのキラを動かしてるのは、死神リュークなんです。三沢さん。アイツにノートに名を書かれたら僕はしんでしまうんです。どうかその前に。」
そんな月にリュークは、
「ライト、どういうつもりかしんねぇけど、お前ともここまでだな。さすがに姿が見えてる状態で三沢さんと絡むのはやばいわ。契約を解消させてもらうぜ。」
リュークがノートを取り出そうとすると
「まあ、止めさせればいいのかな。」
三沢さんはリュークに手を伸ばす。が、リュークの体をすり抜けた。
「忘れたか、ライト。俺は触れられないぜ。じゃあな。なかなか楽しかったぜ。」
リュークがペンを走らせようとすると
「忘れてないよ。N知ってるか 死神は リンゴしか食べない。」
月は三沢さんのエルボーパットに手を当てると、
「ローリングで。」
三沢さんは月に言われたようにリュークに肘を繰り出した。指で月と書いた所で三沢さんの肘がリュークの顎を捉えた。初めてしるガチの痛みに死神リュークは、
「いってぇー。なぜだぁ、なぜ、俺に攻撃が当たる俺は人間界には存在しえない存在。その俺に物理……。」
月は狼狽するリュークに
「リューク、どうやって、リンゴを食べてた。店先にあるのを勝手にか。木になっているのを?いでか。違うだろ。死神と契約者である俺が触れ、お前に手渡していた。」
「違う。俺は自分の意思で……。」
「そうかな。死神が自分の意思で活動できるのは、ノートを落として、人間と契約するまでの間じゃなかったか。それでお前は俺と共通な目的で出会った。」

37 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 06:58:40 ID:18R9tsnL0
「くっ。いつから考えていた。」
「前からさ。リューク、ノートで俺を脅したのは不味かったな。」
蹲るリュークに三沢さんは近づき、
「誰だろうと犯罪者は俺とガチだから。」
緑のタイツをまさぐるその姿に死神リュークは恐怖を感じた。自分がどの様に生まれたか知りはしないが初めて感じる感情。震えが襲い始める。
「怖いか、これがガチで闘う男達が感じる恐怖だよ。そして、この恐怖を感じ生きぬくのがノアになる資格を手に入れるに値する者だよ。」
三沢さんは地上最強の鉄槌を死神リュークに向け振り下ろした。
閃光が辺りを包み、控え室は轟音を発て真っ二つに割れた。コンクリートが見る影もなく粉微塵になり、地層の粘土層が姿を見せていた。
「リュークは。」
三沢さんの闘神的な攻撃を受けた筈のリュークの姿はそこにはなかった。三沢さんは感触がなく、振り払った肘を擦り、首を左右に振った。
「じゃあ。……。」
すると上空から声が、
「ヒャハッハハハ。残念だったな。ライト。ノートを放棄する事が出来るのはお前だけじゃないぜぇ。もともと、俺のじゃねぇし、お前の最後を見届けられなくてジジイに叱られるだろうが、三沢さんとガチをするよりましだぜぇ。あばよ。」
木霊した。

月との契約から開放されたリュークは素早く、人間界から抜け出した。不毛な死神界に帰ると、頬を擦りながら、
「酷い目にあったぜ。遊びもほどほどにしねぇとよ。」
死神界に降り立ち数歩歩いた所で、リュークを深遠な黒い霧が包んだ。
(この気配。ジジイか。)
「死神リューク、良く帰った。」

38 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 07:06:49 ID:18R9tsnL0
「ああ、しばらくぶりだな。ジジイ。でもどうした随分とご大層なお迎えじゃねぇか。」
死神大王は深い声で、
「死神リューク、特級刑を言い渡す。」
「なぁ。」
黒い霧は巨大な手に変わり、リュークを押さえつけ動きを奪う。
「ま、待て、俺が何をした。ライトの最後を見ずに契約を解消し、ノートを人間界に置き去りにしたからか。」
姿を見せぬ死神大王は、
「そんなつまらぬ事ではない。お主、下界で会っただろう。」
「だ、誰にだ。ま、まさか。三……。」
「みなまで言うな。あの方と争う事はこの業界を倒産させるに等しい。しかもお主はガチから逃げた。お主は裁かれて当然の事をしたのだ。遊びの代償は高くついたな。」
押さえつけられていた手は上空へ浮かび上がる。
「い、いやだぁ。俺は、俺はまだ消えたくねぇ。」
「消えはせぬよ。特級刑は三沢さんとガチだけじゃ。ノアにはワシから連絡しとくかのう。」
「げぇぇぇぇえええ。ここでも ノアだけはガチ かよ〜〜〜〜〜。」
その叫び声を
「あ、リュークの声じゃねぇか。」
「ん、そうだな。いつ帰った野郎。」
「あれ、ジジイじゃねか。」
「リュークの野郎、何か悪さでもしたか。」
「運のねぇ野郎だ。ありゃ重いぜ。」
「たく馬鹿だねぇ、俺等みてぇにじっとしてればいいのによぉ。」
冷やかした。

死神リュークが消えた控え室で月はとりあえず、リュークとの契約は破棄された事に胸を撫で下ろした。三沢さんは月に近づき、
「大丈夫。なんかリングアウトしちゃったみたいだけど、20カウント数える?」
月は苦笑いしながら、
「いや、いいです。でも、本当にありがとうございました。僕はこれで解放されました。で、三沢さん、僕と取引しましょう。」

39 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 07:08:26 ID:18R9tsnL0
「取引?。」
「はい。僕は3枚のチケットを買いました。一枚は僕。もう一枚は僕と同じアリーナ。武道館にもう後一人、顔と名がわかる人間を呼んでいます。デスノート。捜査を引き継いだのなら効力はある程度わかってますよね。」
「ああ、そういうの秋山の仕事だから。」
「そうですか。これは顔と名がわかれば、現実で起こり得えれれば殺害できます。ここにその名を書いたらそれが現実になります。例えば、核ミサイルがここに向け発射されるとか。簡単に言うと僕は何万というノアヲタを人質に取っているんですよ。」
月はデスノートにペンを当てる。
「そうなんだ。で、条件は。」
「話が早いですね。条件はノアの即時解散と僕へ手を出さないという保障。」
「君は素人だし、別にいいけど、プロレスリング ノアは解散しないよ。」
「それじゃあ。」
「近頃、変な事件があってね。まあ、プロレスの片手間に警察が出来ないかと聞かれたら出来るわけだけど、ぶっちゃけ、だるいんだよね。早く解放されたい訳。」
「そうですか。では警察関係から手を引くという事で。」
「まあ、いいよ。」
「では、三沢さんこれからは犯罪の処理は僕ら警察に任せてくださいね。失礼します。」
(案外、話が速く進んだな。)
「ちょい待ち。君、名前は。」
「夜神 月です。これからは貴方方ノアとは友好に付き合って行きたいですね。三沢社長。もし、邪魔をしたら貴方のファンはね。判っていると思いますが。」
三沢さんにノートにペンを当てながら答えた。
「別にそういう意味じゃないさ。サイン忘れてるからさ。」

40 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 07:11:24 ID:18R9tsnL0
三沢さんは散らかった床に落ちていた月に書いたサインを拾うと、
「もう一度、確認するけど、俺達はキラである君に手出しをしない。それで犯罪は前刑法に任せるとそれでいいだね。」
「はい。」
「じゃあね。」


夜神月     過去に働いた犯罪を警察に自首、自白後、前刑法にて裁かれる


三沢さんのカッコイイサインの余白にそう書いた。
「な。み、みさわ。」
「なに驚いてるの。自分が望んだことじゃない。」
「ノアヲタをみ、見捨てるというのか。」
「別にたかが核でしょ。これで瞬砕出来るよ。」
ポンポンと右肘のサポーターを叩いた。
「く、糞。」
月はデスノートを書いた。
「ああ、疲れてるって言うのに。でも、君もそろそろノートの効果か出るんじゃない。過去に裁いた人間を警察に告げるだけでも結構かかりそうだからね。」
月の脳裏に自分の力以外の意志が働きだす。
「い、いやだ。お、俺は新世界の神になるんだ。この犯罪だらけで腐った世の中を明るい社会に変えていくんだ。こ、こんな所で、こんな所で。」
意識が朦朧とし、月はその場で倒れた。デスノートが手から離れカツンと音を立てる。そして直ぐに立ち上がるとあれほど大事にしていたデスノートを床に落としたまま、呆けた様に三沢さん控え室から出て行った。

41 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 07:14:16 ID:18R9tsnL0
控え室から出て行く月と鼓太郎はすれ違うと、
「あ、あれ今の。」
「キラだってさ。」
「へぇー。そうなんすか。なんか音がしたと思えば、ああ、やっぱり。紐が解けなかったら早く言ってくださいよ。」
地層が見えている控え室を鼓太郎みながら言うと、
「こ、これはそんなじゃないよ。アレだよ。アレのせい。」
「もう早くタイツ見せてくださいよ。」
「でもその前にミサイルだってさ。」
「マジッすか。またアフガンすか。」
「まあ、直ぐ終わるよ。」
肘を叩く。鼓太郎は床に落ちているノートを見つけると、拾い、
「なんすか。これ。」
「キラが裁きに使ってた道具だってさ。」
「げぇ、触っちゃった。大丈夫すか。自分。」
「知らんよ。」
「でも、こんなジャポニカみたいのでねぇ。」
「でも、いらないよね。こんなの。使い過ぎると人口減っちゃうし、犯罪者でアレ誰でアレ、ノアを観に来てくれるかもしれないからね。」
「そうスよね。自分等、ガチっスからね。」
「お前が言うなよ。」
「あ、後、ダークエージェントの下請け会社から電話がありましたよ。ガチ一丁らしいです。」
「どの下請けよ。」
「すんません。名前忘れました。」
「たく、ガンダムの名(?)は覚えるって言うのによ。実家しか役に立たないね。」
「社長。ウチもう食べ放題禁止らしいス。親に怒られちゃいましたよ。」
「あ、ミサイル、ミサイル。」
「誤魔化さないで下さいよ。」
「話は後でな。じゃ、行って来る。」
三沢さんはそう言うとキラが最後にデスノートに書いた予言を無効にしに夜空に飛び立った。

42 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 07:15:51 ID:18R9tsnL0
エピローグ
人気のない三沢さん控え室に一人の男が足を踏み入れた。
黒いレーザージャケットに小麦色な肌。短髪に厳しい顔。川田利明である。
川田が控え室に訪れたのは三沢さんへの挑戦表明だった。
三沢さんVS小橋健太というスペシャル級のガチを見せられて、王道を捨てて暫くぶりに心が燃え上がったのだ。
厳しい顔を更に厳しくさせ、ノックをし、開けたドアだったが、そこには挑戦すべき人間はいなかった。
緑色のタイツの紐を付き人に解いて貰っているものと思っていた川田の勘は外れたが、コンクリートが割れ、剥き出した地面が目に入るとここで何かかが起きていた事が理解できた。
何が……そう思いつく間に川田の目には一冊の鼓太郎によってゴミ箱に捨てられた黒いノートが目に入った。
デスノート
川田は手に取り、読み出した。若手時代、海外留学をしていた川田には英語などお手のものだった。序文から読み出し、音原田九郎と名が書かれた所でこれが巷を騒がせたキラの殺害手段だと理解した。
ノアには所属せずとも川田にはそれだけの情報力があったのだ。
さすがは今は数少ないガチ三沢さん超えを目指す男である。

43 :メロン名無しさん:2007/01/19(金) 07:17:48 ID:18R9tsnL0
川田は無言のままノートペラペラとめくり始め、そして、三沢光晴と書かれた文で手を止めた。そして、床に目を移す。
三沢さんとキラが闘ったのは明白だった。しかし、勝ったのはここにはいないが三沢さんである事を川田は理解していた。
そして、最後のページをめくり、核ミサイルがここ日本武道館に発射されている事が判るとなぜ、三沢さんがここにいないのかもわかった。
川田は核くらい自分もハイキックで打ち落とせると思いながら、今持っているデスノートに思いを巡らせた。
この所持者は三沢さんと出会い、どうしたら三沢さんを倒せるのか思い悩んだだろう。だが……川田はニヤリと笑い、
「簡単な事だよ。このノートさせあれば三沢光晴を倒す事なんて。」
言い放った。
「特に俺等、四天王には良くわかるよ。」
川田はレスラーなら誰もがサイン用に携帯するペンでデスノートに書き込んだ。

そして、書き込んだ字を見つめ、微笑する。その文字はもう実現する事ない文字だからだ。しかし、川田はその文字を見ながらいやに真剣に、
「越えられない壁があるからこそ、そこに、ガチがあるのか。」
ノア以外にガチという言葉が唯一許される男川田利明は三沢さんを思いながら言葉を吐くと懐からライターを取り出し、デスノートに火をつけた。燃え上がるデスノートを見ながら、
「まだ三沢さんとガチをする権利は俺にはないようです。一時の気の迷いに揺れ動かされ、ここに訪れてしまう俺には。ですが、俺は貴方をいつか越えます。それが、 ノアだけがガチ ではない。 俺だけのガチ の証明ですから。」
川田は燃えるデスノートにそう言うと背を向け、控え室を後にした。

赤々と燃え上がるデスノートは茶色濃く、今はもう永遠にかなう事ない最後にノートに書かれた文字を浮かび上がらせると灰となった。


三沢光晴    ジャンボ鶴田にジャンピング ニーパットからのバックドロップを食らいピンフォール


後日、出火による損害届けを(財)日本武道館がプロレスリング ノアに提出したのは言うまでもない。

44 :メロン名無しさん:2007/01/21(日) 14:49:26 ID:Vrv3YoIv0
デスノごときで三沢さんの心臓が止まるわけなかろ。

45 :メロン名無しさん:2007/01/21(日) 20:53:59 ID:o+/x6KSfO
これは三沢さんVSシリーズの中でも名作に入る出来だと思うがノアを知らないこの板の住人とっては八百長くらいの価値しかない。
ノアがなぜガチなのか知りたったらプ板においで、特に教える事ないけど。

46 :メロン名無しさん:2007/01/22(月) 00:20:20 ID:f9Pl246y0
三沢さんかっこよすぎ!!

47 :メロン名無しさん:2007/01/22(月) 11:16:11 ID:???0
>三沢光晴    ジャンボ鶴田にジャンピング ニーパットからのバックドロップを食らいピンフォール


に泣いた。乙です

48 :メロン名無しさん:2007/01/23(火) 12:26:16 ID:???O
凄いな。感動した。
三沢さん初の頭脳戦になるかと思ったが良い意味で見事に裏切られたし。

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