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もしも3馬鹿常夏トリオが種死に出てたら・・・・02

579 :シリアス:2005/12/04(日) 18:32:15 ID:???
「弾は入ってないよ」
「なお悪いっての。準備しろよ、もうすぐ着くぜ」
呆れたように言い含める赤毛に、隻眼は悪びれた様子もなくひらひらと手を振った。
とはいえ、無視する訳ではなく、そのまま素直に背嚢の中身を広げ始める。手袋を外した
下から出てきた、不健康そうな色の指先が弾薬を並べていくのを、
ステラは暫しぼんやりと眺め――ふと我に返った。
「あ、あの」
ためらいがちに呼びかけ、先程の45口径を掲げてみせる。呼びかけた本人の前に、
何事かと不思議そうに眺めてくる金髪と赤毛に挟まれて、ステラは伏せられた隻眼を見た。
果たして、再びゆっくりと紫の右目が浮上してくる。
「これ……ありがとう」
目が合ったが、前髪に隠れがちな片目は揺らぎもしない。それこそ、瞬きすらしないので、
何となく自分まで瞼の動きを自粛しながらステラがその目を見つめていると、
やがてシャニを呼ばれた彼は視線を手元の薬莢に戻した。
「弾、込めときな。もうすぐ着くらしいから」
もう彼はこちらを見てはいなかったが、それでも無言で頷いて、ステラは自分も背嚢の
弾薬に手を伸ばした。そこでふう、と赤毛が細く長い息を吐いた。
「……ま、そういうことで。おら、てめえらもさっさと起きな」
と、軍靴のつま先で、脇で眠り込んでいた少年を小突く。うう、呻いて身をよじるその
少年から、彼のかぶっていたメットを赤毛が取り上げる。
ばさりと音がして、たっぷりした青い髪が広がった。
「う……なに、訓練?」
寝ぼけ眼で、がしがしと頭をかく少年――アウルの姿に、赤毛が嘲るように鼻を鳴らし、
金髪が小さく舌打ちした。アウルは状況が分かっていないのか、ぼんやりしている。
「これだよ。大丈夫なのかね、全く」
真面目に怒るのも馬鹿らしい、と言わんばかりの嘆息が、金髪の口をついて出た。
アウルに続いて、その隣で熟睡していたスティングの尻を赤毛が蹴飛ばし始めていたが、
それで悲鳴が上がっても、隻眼は黙々と弾薬を装填し続けていた。


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