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もしもキラがファントムペインだったら part4

1 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 21:53:33 ID:???
1.連合・ザフト・ラクシズの戦力バランスが崩れない。
 (戦闘に緊迫感をもてる。)
2.キラ不在のため,AA組が余裕こけない。
 (苦戦の悲壮感を漂わせることで、「単なるテロリスト」と思われなくなる。)
3.定期的にミネルバ・AAに死人を出せる。
 (相手がキラじゃしょーがない。)
など。

★このスレはANOTHER PHASE氏が作成されるSSとそれをwktkしながら待つ
住人用のスレです。
他の作成者はお手数ですが別スレでお願いいたします。

前スレ
もしもキラがファントムペインだったら part3
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1161355794/

過去スレ
もしもキラがファントムペインだったら
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1133166254/
もしもキラがファントムペインだったら part2
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1149577069/

避難所
http://yy45.60.kg/test/read.cgi/nikoru/1164901726/

まとめサイト
http://www.geocities.jp/seedphantompein/index.html

2 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/10(水) 03:16:35 ID:???
2

3 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/10(水) 03:27:21 ID:???
華麗に3ゲト

4 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/10(水) 07:43:04 ID:???
>>1乙。4げと

5 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/10(水) 20:16:37 ID:???
>>1乙5get神待ちwktk

6 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/11(木) 13:00:40 ID:???
>>1乙6ゲト

7 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/11(木) 20:14:06 ID:???
ほす

8 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/12(金) 09:19:18 ID:???
保守

9 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/12(金) 16:03:42 ID:???
神を待ちます保守

10 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/12(金) 17:07:44 ID:???
閉鎖?

11 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/12(金) 19:19:16 ID:???
避難所も閉鎖対象になるんかな?

12 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/12(金) 21:50:26 ID:???
ここの避難所って2ch内っぽい気がするな…(違ったらスマン)
だったらアクシズにでも立てたほうがいいかもしれん

13 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/12(金) 23:19:04 ID:???
海外にサーバーあって、
ひろゆき氏はそれを借りてるだけだから閉鎖は釣り

ってどっかで見たけど、釣りであってほしいな


14 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/13(土) 16:34:49 ID:???
テス

15 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/13(土) 18:38:31 ID:???
2chがこのまま続くこと
それが人の望み!人の夢!人の業ぉ!

なんか、2ch.net自体の管理は海外のIP業者だから
国内でそういう決定が出たからといって相手にするとは限らないそうで…

16 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/13(土) 19:37:19 ID:???
本当に(・(ェ)・)だそうで…

17 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 17:43:16 ID:???
補修

18 :ANOTHER PHASE-13 「届かぬ想い」:2007/01/14(日) 23:56:29 ID:???
枕元で電子音が鳴り響き、心地良いまどろみの中から呼び覚まされた。
音が降り注ぐ中、どうしようかと考えていると、隣でごそごそと誰かが動き、電子音が止まった。
「時間か…」
男の溜息混じりの声が聞こえ、ベッドから誰かが起き上がる。
そこでマリューの意識は覚醒した。開かれた目には、男が服を着ようとしているのが映った。

「ん…? 起こしてしまったか?」
視線に気付き、さっきまで隣で寝ていた男―――バルトフェルドがこちらに顔を向けた。
「もう当直のシフトが回ってきたの…?」
「ああ。だが、君の担当はまだだから、もうちょっと寝てて構わないぞ」
言いながらバルトフェルドは軍服の袖に手を通そうとする。

僅かではあるがぎこちなく動く左腕を見てマリューは言った。
「着替え、手伝いましょうか?」
「いや、大丈夫だよ。変に近付かれて意識して、さっきの続きをしたくなっても困るしね」
バルトフェルドがにやにやしながら言う。
「馬鹿」
マリューは苦笑いを浮かべ、彼が着替える様子を見守った。

そして、バルトフェルドとこうしていることについて考えを巡らせた。
こういう関係になったのは二年前の戦争が終わってすぐというわけではなかったが、
そう長い時間を経てからでもなかった。戦争の果てに夢見ていた争いのない
平穏な生活というものは、皮肉なことに戦いという急迫した状況ではない分、
独りで過ごすことの寂しさを殊更に感じさせてくれた。バルトフェルドも同じだったのだろう。
気が付けばどちらからともなく寄り添うようになっていた。

しかし、自分たちの関係はそこまでのものでしかない。
バルトフェルドに対して好意以上の想いを抱いているが、それが二年前、
ある男に対して抱いた想いと同じかと問われれば、首を傾げざるを得ない。
これはあくまで友情の延長線上であり、同情というものであり、
残された者たちが慰めあってるだけでしかない。
―――尤も、彼の方も同じ気持ちでしょうけどね。
マリューは僅かな切なさと共にくすりと笑った。

19 :ANOTHER PHASE-13 「届かぬ想い」:2007/01/14(日) 23:57:46 ID:???
「何を笑っているんだ?」
「別に何でもないわ………って、そうそう―――」
少し前から気になっていることがあるのを思い出し、マリューは聞いてみることにした。
「この前のラクスさんとのやり取りは何?」
「何…って、何が?」
「彼女がターミナルと連絡を取ろうとした時のこと」
頭にその時のことを思い浮かべながらマリューは言った。

あの場面でバルトフェルドは、ラクスが下した決断を止めようとしていたように見えた。
別にそれが悪いというわけではないが、ああいった行動を止めようとするのは、
何となく彼らしくないと感じた。
「………ああ、あの時のことか」
何のことかとバルトフェルドは少しだけ考え込んだが、すぐに思い出したように呟いた。
「まぁ、大したことじゃないが…」
バルトフェルドはいつもより真面目な顔をして喋り始めた。

「ターミナルってのは、世界平和を望む各国有志の集まり…と言えば聞こえはイイが、
 実際のところは色んな考えを持った連中の烏合の衆だ。その中には掲げられた
 『平和』なんてお題目ではなく、自らの利益のためにターミナルへ参加している者もいる」
「ええ」
マリューは話を聞きながら相槌を打つ。
「そんな奴の協力を仰ぐためには、そいつに“ターミナルへ参加すればイイ目が見られる”と、
 そう思わせるだけの材料が必要となる。そして、今回の場合それは…」
「………ラクスさん?」
「ご明察」
マリューの言葉を受けてバルトフェルドが頷く。

「シーゲル・クラインの遺志を受け継いだラクス・クラインこそ、その材料に成り得る…というか、
 プラントの連中――デュランダルとかだな――をどうにかして、協力者たちに利益を
 供給しなきゃならないわけだが… ふと思うわけだ。このままラクスに
 『ラクス・クライン』の名を使わせていいものなのか…ってね」
「え?」
バルトフェルドの言っていることが理解出来ず、マリューの頭には疑問符が浮かぶ。
「今後どうなっていくかは分からないが… それを使わなければ動かせなかったとはいえ、
 クラインの名を使ってターミナルを動かしてしまった以上、ラクスには『ラクス・クライン』という、
 『クライン』の名を継ぐ者として相応の働きをしなければならない。
 二年前からついこの間までのように、ただの『ラクス』ではいられなくなってな」

20 :ANOTHER PHASE-13 「届かぬ想い」:2007/01/14(日) 23:59:30 ID:???
「それは…そうでしょうね」
自身はその一部としか関わっていないが、ターミナルはかなりの規模の組織と
マリューは聞いていた。それを動かすだけ動かしたら、後は放置…というわけには、
ラクスであっても許されないだろう。むしろ、今なお多方面において影響力を持つ
ラクスだからこそ、適当で済ませられるはずがない。
「この二年、保護者代わりにラクスを見てきたつもりだが、あの子の望むものは
 プラントのカリスマなどではなく、あのように穏やかな暮らしの中に居ることではないのか…って、
 ずっと思っていてね。それであの時は聞いてみたんだ。『本気か?』…ってね」
「そういうことだったの…」
バルトフェルドの説明を聞いて、マリューは得心がいった。

「まぁ、全部ぼくの想像に過ぎない話だけどね」
それまでの真面目な雰囲気からいつもの調子に戻ってバルトフェルドが言った。
「もしかしたら、あんな寂しい場所で誰かを待つだけの暮らしをしているより、
 父親の遺志を継ぎ、政争の場に居ることをラクスは望んでいるのかもしれないしな」
実際のところは分からんよと言ってバルトフェルドは肩を竦めた。
「どちらにせよ、ターミナルを動かすことを決めてしまった以上、
 その選択の中でベストを尽くすしかないさ。そのためにも……と意気込むには
 少々物足りないが、当直任務に就いてくるよ」
バルトフェルドは苦笑いしながら部屋を出て行った。

一人残されたマリューはベッドにもう一度身を沈め、今の会話を反芻した。
気になったのはバルトフェルドが言った、これまでのラクスの“誰かを待つだけの
暮らし”という部分だった。ラクスと“彼”がどのような関係だったかは分からないし、
今となっては本人に聞けようもない。だが、ラクスの中で“彼”の存在が、自分たちとは
一線を画すものだということは何となく窺い知れた。
そして、先日の黒いストライクが戦い、何者からの通信が入った場面のことが脳裏に浮かぶ。

「もしかしたら、あれが原因だったかも…」
ラクスがターミナルをも動かしたのは、あの黒いMSの搭乗者が何者であるかを
はっきりさせるために、少しでも情報を得る手段を増やそうとしたためではないのだろうか。
死んだ筈の人間が戻って来たという、大事な者と死別した人間なら誰もが願う幻想を追おうとして。
「けど、もし本当にストライクのパイロットが彼ならば…」
そう思うのと同時にマリューは考えた。

二年前の戦いで死んだ人間が実は生きていたというなら、“あの男”はどうなのだろうかと。
あの男が乗ったMSが自分たちの盾となり、爆散したのは今なお目に焼き付いている。
ラクスが待ち続けている少年のケースとは違う。生存などは不可能な筈だ。
それでも一度思いついた想像は、なかなか頭から消え去りはしなかった。
「………ムウ………」
影も形もなく、思い出の中にしか居ない男の名前を、マリューはそっと呟いた。

21 :ANOTHER PHASE-13 「届かぬ想い」:2007/01/15(月) 00:00:27 ID:???


「―――ぶえっくしゅんッ!」
突然のくしゃみは射線上に立っていたアマギが顔で受け止めることになった。
「………あー、いや、失敬」
アマギの対面に立っていたネオが、鼻をかんでから済まなそうに言った。
「…いえ」
ハンカチで顔を拭いて、アマギは憮然とした表情で答えた。
その表情の理由はくしゃみのせいだけではないなと、『キラ』は思っていた。
「…そういうわけで、策としてはいたってシンプルなものです」
くしゃみで止まった話を、ネオはそう言って締めくくった。

ミネルバ出航の情報が届き、現在、タケミカズチでは
二度目となるミネルバへの対策会議が開かれていた。
「しかし、それで本当に上手くいきますか?」
それまで黙っていたトダカが懐疑の声を上げた。
「ミネルバが通るルートはそれで確かなのですか?
 クレタ島辺りに網を張るのは良いのですが、もしもミネルバがそこに現れなければ…」
トダカはネオの顔を油断なく窺いながら問いを重ねる。

「おいおいおい、ここまで来てそんなことを言い出されても困るなァ」
返答したのはユウナだった。
「当てずっぽうで軍を動かすような真似を誰がするか。ミネルバは間違いなく
 このルートを通ってジブラルタルへ向かうさ。あとはロアノーク大佐の計画通り、
 クレタでミネルバを挟撃し、撃沈してやればイイ」
まるで自分自身がお膳立てしたかのように、ユウナは得意気に語る。
司令官にそう言われてはどうしようもないのだろう。ユウナの言葉にトダカは押し黙ってしまった。

トダカが本当に言いたかったのは、情報の正確さについてではなく、恐らくはオーブ軍が
負うことになる役目のことだろう。だが、二人のやり取りを『キラ』は黙って見ていた。
次の戦いでオーブが被る害は、前回以上になると『キラ』は予想していたが、
それをどうにかしてやる気は無かった。付き合わされるオーブ軍には悪いが、
ミネルバを堕とすには彼らの働きは絶対に必要となる。
―――奴等を討つためなら、何だってやってやる…!
『キラ』は仄暗い炎で焦がされる心に強く誓った。

「厳しい作戦ではありますが… だが、やらねばならない」
話をまとめるようにネオがきっぱりと告げた。
声にはそれまでの軽妙さとは異質な重々しい響きがあった。
「そして、我がオーブ軍なら出来る!」
ユウナが高らかに、それに和した。ネオはそんなユウナを見てフッと笑う。
「では、よろしくお願いします」
そう締めくくり艦橋を後にした。会議はそこで終了した。

22 :ANOTHER PHASE-13 「届かぬ想い」:2007/01/15(月) 00:01:15 ID:???
ネオが去ると、『キラ』はタケミカズチの甲板に出た。
今回もまた――名ばかりの――戦術アドバイザーとして、タケミカズチに
同乗することになっていた。しかし、周りに気を配る余裕のない戦闘時なら未だしも、
そこまでの航行時には異分子である自分に居場所はなく、独りになれる場所を探して
甲板に出ただけで、特に目的があってここに来たわけではなかった。
「まぁ、海を眺めるのは悪くないかな…」
今はもう居ない少女のことを思い出しながら、『キラ』はぼんやりと青い海に目をやった。

「こんなところに居たのか」
暫くそうしていると、背後から声がかけられた。振り返るとそこにはトダカが立っていた。
「………何か用でしょうか?」
目の前の男から話しかけられる理由が分からず、『キラ』は少しだけ警戒しながら尋ねた。
「そう身構えなくてもいい」
トダカは苦笑する。

「ただ、君に聞きたい事があってね」
「聞きたいこと?」
「ああ。この前の戦闘で、アークエンジェルとストライクルージュを助けてくれた理由をね」
―――あの時のことか…
次の戦いのことで何かを言われるのかと思ったが、どうやら別のことらしい。
だが、それはそれで『キラ』にとってはあまり聞かれたいことではなかった。

「…別に助けようとしたわけじゃありませんよ」
『キラ』はぶっきら棒に答えた。
確かに前回の戦いの時はトダカが言うようなことがあった気もするが、
自分でも分からない感情に突き動かされて飛び出し、無様にも被弾して、
結果、ミラーをも巻き込んで彼を殺してしまったあの時のことを言われると、
どうしようもない自己嫌悪に陥ってしまう。
「あの艦の周りにザフトのMSが群がっていて、それを狙ったのが
 結果的にアークエンジェルを救ったように見えただけです」

「………なるほどな」
『キラ』の少しだけ偽りを交えた言葉に、納得したのかは分からないが
とりあえずトダカは頷いた。
「用件はそれだけですか? 作戦前なので一人で居たいんですが…」
「いや、もう一つ聞きたい」
話を終わらせようと背を向けようとした『キラ』をトダカが止めた。
「何をです?」
「君は一体、何者だ?」
そう言うトダカの表情からは探るような視線が向けられていた。

23 :ANOTHER PHASE-13 「届かぬ想い」:2007/01/15(月) 00:02:12 ID:???
「…何者、とは?」
オーブの人間から詰問される覚えは――かつて主としてやらされてきた
要人暗殺などの経験で――幾らでもあったが、前回の戦いの時ではなく
今になって聞かれる理由が分からず、『キラ』は先程よりも警戒を強めて聞き返した。
「あの戦い方を見れば分かる。君はコーディネイターだろ。それがどうして連合軍に…」
「ああ…」
そういうことか―――と『キラ』は少しだけ安心した。

トダカの目には何か含むものが感じられて、どんなことを聞かれるのかと思ったが、
大したことではないらしい。
「他国の戦いに介入しないオーブがこうしているくらいです。
 地球連合に所属しているコーディネイターが居たって不思議じゃないでしょう」
「そ、それは…」
皮肉混じりの『キラ』の返答にトダカは言葉を詰まらせた。
それ以上トダカに喋らせまいと『キラ』は言葉を続ける。

「僕が何者かですって? 別に大したものじゃありません」
何者なのかは自分でも分からない。
だが、一つだけはっきりしていることがある。
それは―――
「ただの“人殺し”ですよ」
青く美しい海上に不釣合いな言葉が、哀しげな響きと共に告げられた。



シンが医務室に入ると、ベッドの上で寝ていた少女が顔をこちらに向けた。
その表情に弱々しい笑みが浮かぶのを見て、シンはその枕元に立った。
「シン…」
「やあ、ステラ。具合は?」
そんなことは聞くまでもなく、青ざめた表情を見ればすぐに見当は付いた。
それでもシンはいつものようにステラに尋ねた。
「うん、大丈夫…」
「………そっか」
シンは手を伸ばしステラの髪を撫でてやると、ステラは目を細め、嬉しそうに微笑んだ。

ステラがミネルバに乗って以来、シンは暇さえあればこうして彼女の元を訪れていた。
その甲斐あってか、最初は噛み付かんばかりの様子だったステラが、
シンが来ると笑顔を見せてくれるまでになっていた。
―――でも、そこにディオキアでの記憶はない…
ステラはあの時のことを何も思い出してはいなかった。
軍医が言うにはステラは意識などを操作されているらしく、
今のこの穏やかに話が出来る関係も、改竄された記憶の上に成り立つ
不安定なものでしかなかった。

24 :ANOTHER PHASE-13 「届かぬ想い」:2007/01/15(月) 00:03:53 ID:???
「シン…?」
心中が表情に出てしまったのか、ステラが心配そうな眼差しで見上げていた。
シンは慌てて取り繕い、表情に無理矢理笑みを浮かべる。
「あ、いや、何でもないよ、ステラ」
「でも、シン、苦しそうな顔をしてた…」
「ホントに何でもないから」
シンは言いながら、ステラの髪を撫でる手つきをより強く優しいものにする。
「そう、ならステラも…あん、しん………」
ふいにステラの瞳が閉じられた。

「ステラ!?」
「くそッ、またか」
それまでじっと見ていた軍医と療兵がステラの周りに立った。
「先生! ステラは!?」
「ちょっと後にしてくれ!」
軍医はシンを煩わしそうにシンを押し退けると、療兵たちに指示を出し始める。
「酸素マスクをつけて。そっちは薬を―――」
ステラに酸素マスクが装着され、注射で何かを打たれるのを確認すると、
シンはもう一度軍医に問い掛けた。

「先生、ステラは…」
「気を喪っただけだ。心配は要らない」
シンはほっと安堵する。
「………今のところは、だがな」
「えっ、それってどういう…」
青ざめるシンに軍医は厳しい表情で振り返る。
「どうもこうも私にも分からんよ。ただ、何らかの処置を施さないと、
 身体機能を維持出来ないようだ」
「ええっ!?」
目の前の少女の酷い姿に軍医も思うところがあるのだろう。
怒りを隠さない吐き捨てるような口調で言葉を続ける。

25 :ANOTHER PHASE-13 「届かぬ想い」:2007/01/15(月) 00:05:15 ID:???
「彼女が何をされてきたか、何故気絶するのか、どんな処置が必要なのか、
 現状ではまるで分からん。こういった研究に関しちゃ、我々コーディネイターより
 ナチュラルの方が遥かに進んでいるからな…」
「そんな…」
シンは絶望感に襲われた。
守ろうとした少女を殺しかけ、それでも救える術があると信じていたのに、
それすら今、自分の目の前で消えようととしている。
「悪いが面会時間は終わりだ。部屋を出てくれたまえ」
無力さに打ちひしがれたままシンは部屋を追い出され、医務室の扉は閉じられた。

「シン…」
扉の前で立ち尽くすシンに声がかけられる。
振り向くと、そこには表情を曇らせたアスランが立っていた。
「…何か用ですか?」
不安な気持ちを押し殺してシンは言った。
胸の内には新たに警戒心というものが湧いてきている。

ステラをミネルバに乗せた際、彼女を力任せに詰問しようとしたアスランのことを
シンは忘れていなかった。
「いや、そろそろお前のシフトだから呼んでおこうと…」
「ああ…」
これまでの連合の攻撃を受けてきた経緯から、ミネルバは敵の襲撃に
即座に対応出来るよう一定の警戒態勢を敷いて航海していた。
どうやらステラを構っていたせいで、自分のシフトなのに遅れかけたらしい。

「すいません」
ステラのことはどうあれ、自分のミスには違いないのでシンは素直に謝った。
「まだ時間じゃないさ。でもアラートに詰めといた方がいいだろう」
「そうですね………って、あれ?」
そこでシンは気付いた。
「俺と同じシフトはレイだったんじゃ…?」
確か自分とレイ、アスランとルナマリアの組み合わせが交代で
アラートに詰めることになっていたことを思い出し、シンが言った。

26 :ANOTHER PHASE-13 「届かぬ想い」:2007/01/15(月) 00:06:30 ID:???
「あ、ああ。その、ちょっと用があってな… レイとシフトを代わってもらったんだ」
何故かアスランは言葉を濁らせた。
「と、ところで、彼女の具合はあまり芳しくないのか?」
医務室の話が外にも漏れていたのか、アスランはそんな質問をしてきた。
「………」
何と答えていいか分からず、シンは押し黙る。
「………そうか」
だが、何も答えないことで逆に察したのだろう。
アスランはそれ以上は何も言わず、黙って歩き始めた。
シンもその後を続いてアラートに向かう。

暫くそのまま互いに沈黙を続けたが、やがてシンは口を開いた。
「前にディオキアで言われたことが、少しだけ分かった気がします…」
「え?」
アスランが歩みを止めてシンの方を振り向く。
「どんな気持ちで戦ったところで、ただそこに“力”があるだけで人を巻き込むって話です…
 何となくだけど、そのことが分かりました…」
今回はステラという分かり易い形で、それが自分の目の前に現れた。
しかし、考えてみればそれは特別なことではなかった。自分が堕としてきたMS、
その中には誰かが乗っていて、その人が傷つき、死んでいくことで哀しむ人が
世界のどこかに居る―――当たり前の事実だった。
それが今回のことでようやく理解出来た。

「………そうか」
さっきと同じ台詞をアスランが繰り返し、それ以外は何も言わなかった。
だが、今のシンにはアスランの心の内が分かった。
―――アスランはずっとこんな気持ちを抱えて戦っていたんだ…
何かを守るための戦いなのに、それが誰かを傷付けてしまう―――そんなどうしようもない
矛盾の中に自分が居ることを分かっていながら、戦いという手段しか選べない
やるせない現実にアスランは生きていて、そして、それは自分自身も同じであることを、
シンは身を以って理解した。

「早く、こんな戦いは終わらせなきゃ…!」
それでも、そんな方法を選んでしまった以上、
自分たちにはそこを進む以外に道はない。
誰かを傷付けても、違う誰かを救えると信じて戦う以外の道は―――
「そうだな、シン…」
そう言うアスランの声は、哀しげな弱々しさがあった。

27 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 00:07:30 ID:???
乙です

28 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 00:13:39 ID:???

虎と魔乳の関係はちといらない希ガス…
シンと凸のところとかは読み応えあった。

29 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 00:25:52 ID:???
せぇーのっ!!


ネ申キタ━━━━(・∀・)━━━━━━━━!!!


ずっと長い間…荒らされたり煽ったり、可愛いけどニコルんばっかりだったり…。
もうネ申は来ないのかと心配してました…、神、どうかお体を大切に。

今回も素晴らしくGJ!!
マリューと虎の会話が重く現実味があって、ネオのくしゃみシーンが良い感じに絡む所がイイ!
トダカとキラの会話も意味深で…、トダカとの会話はキラのフラグになるのか…。
シンとステラ、そしてアスランの行動も気になる…。

何よりも影が薄くなりがちな大人キャラをちゃんと動かせている所に尊敬しました…。

30 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 00:31:03 ID:???
光臨乙です。

あからさまな逃げに走ってる凸ナサケナス。

…個人的な感想は不要、神に押し付けてはいけないとわかっていますが
…それでも一言っ
虎と魔乳の関係は納得できーん!

31 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 00:38:11 ID:???
神が舞い降りた!!!
自分初めてこんな近くで遭遇したのですよ!

32 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 00:40:46 ID:???
まぁあんま言うことじゃないと思うけど
原作にはないカプ関係や死亡関係は拒否反応出す人がいて
それが元で住人同士の叩き合いになることあるからなぁ・・・・

33 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 00:59:54 ID:???
神きたー!
じゃあ読んでくるノシ

34 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 01:25:44 ID:???
神キターー!!!GJ!!!!!

魔乳と虎は、俺としては許容範囲。数年間大人の男女が一緒に居れば、おかしくないしな。
ま、どーでもいい問題かなーと思う。
カプ厨が光臨しそうで怖いのは事実だが^^;

35 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 01:34:07 ID:???
十代の少年少女ならともかく、三十近い人間ならこういうこともあってもいいと思う
ムウ戻ってきてもやってたらただのビッチだけどなw

36 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 01:46:28 ID:???
本編で叩かれまくった議長とタリアの関係と似たようなもんか。
個人的には凸とルナ、虎と魔乳の関係は蛇足に感じる。

37 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 02:09:06 ID:???
虎と魔乳は本編でもいい感じだったから、別に驚かん。
キラとトダカとはまた渋いところにもっていくね
神超乙

38 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 02:52:07 ID:???
神来たわー補修しておいたかいがあった
マリュー&虎は別にいいんじゃないか?むしろムゥを生き返る事が前提で
この2人にそういう描写を全く入れてこなかった本編の方がむしろ変、と言ってみる

39 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 03:42:23 ID:???
俺としては魔乳と虎の関係にこんなに反応があるところがびっくりだ
このスレに居るのはどんな連中なんだ?

40 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 13:48:03 ID:???
神乙&GJです

虎いつになく目立って――!!!
もしや死亡フラ(ry

41 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 15:09:28 ID:???
ヨッピーの出番だなw

42 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 15:18:56 ID:???
生存などは不可能な筈…でもそれを可能にするのがムウなんだよな
今までキラシンアスランばかりに目が行っていたが、ムウとマリューがどうなるのかも気になってきたな

43 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 17:04:15 ID:???
神今年もGJ!!!
しかしまぁ・・・次回がめちゃくちゃ気になるわ・・・

44 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 17:56:26 ID:???
トラブ

45 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 20:04:45 ID:???


本編でもアンディはもうちょっとMSに乗ってほしかったな
スティング、アウルが壊れ始めるのもこれからだな

46 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 22:05:59 ID:ETuvNAMg
このスレに初めてカキコするけど、ここの神はすごいな
自分が文才ないからそう思うのかもしれないけど、キャラ一人一人がちゃんと自立してる

虎とマリューの関係について色々議論してるみたいだけど、自分は十分に有りうる関係だと思う。互いに恋人を失った(ムウは生きてるけど)仲だし、そんな二人が同居?なんてしてたら互いを求め合ってたっておかしくない

47 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 23:54:36 ID:???
神キテタ━━━━━━━!!!

たまにチェックを忘れるとこれだよ

48 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/16(火) 01:31:17 ID:???
神kita!

虎マリュそのものはどっちでもいいが、今後のネオにいろんな意味で期待が膨らむw
つーかアスラン…お前って奴は本当に…

49 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/16(火) 02:50:41 ID:???
凸は順調にへたれてるなw

50 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/16(火) 11:30:59 ID:???
神乙!
アスランの逃げに笑った。
トラマリュはOKかと。本編での空気からしたら何もないのが不自然だし
次回でレイがルナと何を話すのかも気になる……


51 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/16(火) 11:52:11 ID:???
空気っていうかマリューは今だムウのことを忘れられず
虎もアイシャのことを想いながら、2人はお互いを戦友としか認識してなかった。
って本編ではそういう設定があって動けない状態。

でもまぁここはSSスレだし新規カプも作者が決めたらいいと思う。
個人的には本編通りのカプのほうがカプ厨の呼び水にならなくていいと思うけど。

52 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/16(火) 12:26:42 ID:???
アンディは本心を口に出さないキャラだからな

アイシャのことも全然口にしてなかったし

53 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 00:27:12 ID:???
虎のトリッキーなプレイにめろめろの魔乳

54 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 14:11:11 ID:???
俺はキラほど上手くないと言っただろう!

55 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 15:01:36 ID:???
まあそうだろうな

56 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 20:12:48 ID:???
仕込みナイフで毛を剃るよw

57 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 21:39:16 ID:??? ?2BP(0)
( ゚Д゚)

58 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 14:11:06 ID:???
処女の扱いはキラの方が百戦錬磨です。

59 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 02:02:48 ID:???


   ・д・


ニコルん保守

60 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 17:16:33 ID:fhqyV+gc
捕手

61 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/20(土) 01:43:16 ID:???
触手

62 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/20(土) 01:47:19 ID:???
ボッシュ

63 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/21(日) 00:09:05 ID:???
BOSCH

64 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/21(日) 13:48:51 ID:???
まとめPHASE-06の12と13ダブってない?

65 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/21(日) 22:00:00 ID:F9uhDeFj
物語に影響無さそうから気にしなくていいんじゃないの?

ついでにあげ

66 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/21(日) 22:57:01 ID:???


   ・д・


ニコルん保守

67 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/22(月) 20:51:51 ID:???
光臨祈祷保守!

68 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 13:03:35 ID:???
神守

69 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 15:48:27 ID:???
      /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Yヽ、
      /;;;;;;┌--‐""""ヾ,ヽ
    /:::::;;;ソ         ヾ;〉
    〈;;;;;;;;;l  ___ __i|
   /⌒ヽリ─| -・=-H -・=-|!
   | (     `ー─' |ー─'|
   ヽ,,  ヽ   . ,、__)   ノ!
      |      ノ   ヽ  |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ∧    トェェェェイ /  <  低所得の皆さんごきげんよう。奥田です。
    /\ヽ         /   |金儲けってのはモラルや倫理考えてちゃ駄目だ。
  / \ ヽ\ ヽ____,ノヽ     \金のためならなんでもする姿勢が必要なんだwww 

【日経新聞】トヨタ自動車50億円申告漏れ、20億円追徴課税
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20031008AT1G0800L08102003.html
デンソーで30億。行政処分である重加算税を含め10億円の追徴課税をされるもよう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030823-00000140-mai-soci
豊田通商での所得隠し。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030805-00000208-jij-soci
トヨタ車体が7億申告漏れ。名古屋国税局が追徴 。
http://news.goo.ne.jp/news/topics/index/02303/1.html
欠陥放置、トヨタに改善指示へ
http://www.yomiuri.co.jp/atcars/news/20060721ve01.htm
渡辺社長が陳謝責任には触れず
【社会】 トヨタの下請け企業、最低賃金下回る額でベトナム人技能実習生200人を雇用
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1157338059/l50
【トヨタ リコール問題】トラブルは11件ではなく80件…県警調べ
http://response.jp/issue/2006/0713/article83817_1.html
リコール王・トヨタ 隠されるメーカー別台数、国交省もグル
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2372044/detail?rd

70 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 20:47:39 ID:???
スレ違いだ失せろ

71 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 01:21:41 ID:t40U/ibm
ヨップ

72 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 09:44:11 ID:???
保守

73 :通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 21:40:11 ID:???
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